Surface新製品がAI活用に最適な理由

 Surface Pro 10とSurface Laptop 6がAIの活用に最適な理由は二つある。一つ目が、キーボードに搭載された「Copilotキー」だ。Copilotキーは、ワンタッチでマイクロソフトの対話型AIアシスタント機能「Copilot in Windows」を立ち上げられる。Surface Pro 10とSurface Laptop 6はMicrosoft Surfaceシリーズで初めてCopilotキーを搭載した製品で、Copilot in Windowsをシームレスに使えるため、日々の業務の生産性向上に寄与する。

 二つ目が、NPUの搭載だ。NPUを搭載していない従来のデバイスだと、通常の処理に加えてAI処理もCPU・GPUが担う。そのため、プレゼンテーションやメール、通話、AI処理のワークロードをCPU・GPUで分散する必要がある。一方、Surface Pro 10とSurface Laptop 6のようなNPU搭載のデバイスでは、NPUがAI処理を行う。これにより、CPUはメールやプレゼンテーションといった従来のタスクに処理能力を費やせるのだ。さらにNPUの搭載によって、Webカメラの映像にリアルタイムで補正や加工を加えるAI機能「Windows Studio Effects」を使用できる。人物をカメラのフレームに収め続ける「自動フレーミング」、常に相手と目が合うように映像を補正する「アイコンタクト」、背景にエフェクトを加える「背景ぼかし」、周辺のノイズを抑えてクリアな音声で通話できる「音声フォーカス」の四つの機能によって、Web会議を快適に行えるのだ。

消費電力の低いインテル Core Ultra プロセッサーのUシリーズを搭載した13インチ2in1ノートPCのSurface Pro 10。
ハイエンドのプロセッサーであるインテル Core Ultra プロセッサーのHシリーズを搭載した13.5インチノートPCのSurface Laptop 6。15インチのモデルもラインアップする。

マイクロソフトが提唱する二つのAI

 マイクロソフトはAIに対して、「デバイス上のAI」と「クラウド上のAI」という二つ考え方を提唱している。

 デバイス上のAIとは、デバイス自体が持っているプロセッサーを使ってカメラやマイクの処理をしたり、デバイスのパフォーマンスを向上させたりするAIだ。AI処理を行えるデバイスは2種類ある。一つ目は既存のプロセッサーの性能を活用し、AI処理を実行するデバイスだ。このデバイスでは、CPUやGPUに追加の処理としてAI処理を実行させ、AIワークロードを実行する。二つ目は専用のプロセッサーを搭載したAI対応デバイスだ。前述したSurface Pro 10とSurface Laptop 6のように、NPUを搭載したデバイスを指す。NPUの搭載によって、AIの処理を高速化するとともに、消費電力を低減させられる。

 そしてクラウド上のAIとは、インターネットに接続されたサーバーで大量のデータを解析したり、ユーザーからの問い合わせに対して回答したりするAIだ。マイクロソフトが提供するAIサービスの代表的なものとして、前述したCopilot in Windowsが挙げられる。

 Copilot in Windowsは文章の作成や要約のほかに、バッテリーセーバーのオン・オフやデバイス情報の表示といった設定に関する機能、音声入力の開始やスクリーン拡大鏡の起動などのアクセシビリティに関する機能、利用可能なWi-FiネットワークやIPアドレスをはじめとしたデバイス情報の表示機能のような、さまざまな機能が追加されている。もちろんCopilot in Windowsでは、自然言語を用いたプロンプトの入力も可能だ。自然言語を活用する対話型AIでは、あいまいなプロンプトでも文章の作成や知りたい情報の検索ができる。Copilot in Windowsの普及が進めば、検索から質問する時代に変化していくとマイクロソフトは提唱している。

多様なメリットを持つリセラープログラム

 Copilot in Windowsを高速かつ省電力に扱えるSurface Pro 10とSurface Laptop 6だが、こうした法人向けのMicrosoft Surfaceシリーズを取り扱うためには所定の条件を満たし、マイクロソフトの商流であるDMPプログラムに加わる必要がある。しかし、マイクロソフトの非パートナー向けの新プログラム「Surface Breadth リセラー」に参加すれば、非パートナーでもMicrosoft Surfaceシリーズを再販可能だ。申し込みは、マイクロソフトのコンプライアンス条件に対する同意確認書の提出のみなので、Microsoft Surfaceシリーズの取り扱いに興味がある企業は、ぜひ一度試してみてほしい。

 本格的にMicrosoft Surfaceシリーズを取り扱うのであれば、DMPプログラムへの参加がお薦めだ。登録サイトで正式な会社情報と連絡先情報などの必要な情報を入力し、DMP契約書を締結した後、承認を得ることで参加できる。DMPプログラムに登録すると、正規代理店としてMicrosoft Surfaceシリーズを販売可能になる。DMPプログラムではSurface Breadth リセラーと比べ、さまざまなメリットを享受できるのだ。

 メリットを一つずつ見ていこう。まず、社内利用・デモ機特価だ。デモ機用途や社内トレーニングなどの社内ビジネス開発で利用するために、Microsoft Surfaceシリーズを特価で購入できる。購入可能台数は半年間の販売実績に基づいて認定される。またDMPプログラムでは検証用貸出プログラムを利用できるため、Microsoft Surfaceシリーズのデモ機を短期間借用することも可能だ。所定の要件を満たす必要があるが、Microsoft Surfaceシリーズの販売インセンティブが獲得できるプログラム「Goldプログラム」「Silverプログラム」へのアップグレードもできる。加えて提案資料・マーケティング資料を入手できるSurface パートナー向けポータルへのアクセスや、Microsoft 365のコミュニケーション基盤「Yammer」内のコミュニティーへの参加も可能だ。さらに、マイクロソフトが主催する無償トレーニングにも優先参加できる。無償トレーニングでは主にマイクロソフトの主力製品の販売に関するトレーニングを行い、さまざまな対象ロールや学習レベルに合わせたトレーニング内容を用意している。マイクロソフトの知見を効率的に学べ、Microsoft Surfaceシリーズをはじめとしたマイクロソフト製品の販売をより優れたものにしてくれるだろう。案件によってはメーカー担当営業がいないことや連携ができない案件があることに注意が必要だが、商談規模に応じたマイクロソフトのハイタッチ営業による連携や支援も受けられる。

 AIの活用に最適なMicrosoft Surface シリーズの新製品であるSurface Pro 10とSurface Laptop 6を、DMPプログラムに加入して提案していこう。