Microsoft 365で業務効率アップ!【第66回】
iPad、iPhone使用でパワポのプレゼンをレベルアップ(3)
連載3回目の今回は、Keynoteの素晴らしい機能「Keynote Live」を紹介する。そもそもKeynoteを使ったことがない、PowerPointのファイルが開けない、という方は、前回の記事を読んでいただきたい。Keynote Liveとは、スライドショーを配信する機能だ。
文/戸田 覚
Keynote Liveを使用すれば、iPadで再生しているスライドを相手のiPhoneに表示できる。つまり、手元にデバイスがあれば、プロジェクターやテレビがなくてもプレゼンができるわけだ。
Keynote Liveは、iPhoneやiPad、Mac、Windows PCでスライドを表示できる。親となってスライドをめくる側も、同様に利用可能だ。Windowsの場合は、ブラウザーでiCloud.comにアクセスしてKeynoteを利用する必要があるが、今回はその具体的な手順はスペースの都合で割愛する。
ファイルをiCloudにコピー、移動する
Keynote Liveを使うには、事前準備としてファイルをiCloudのウェブストレージに移動もしくはコピーしておく必要がある。
この作業は、iPadやiPhoneでも可能だ。アップル純正の「ファイル」アプリを使ってコピーすればいい。
Keynote Liveを利用する
ファイルがiCloudに保存されたら準備は完了だ。Keynoteでファイルを開くまでは、前回紹介した作業と同じだ。ファイルが開いたら、「…」メニューから、「Keynote Liveを使用」をタップする。
あとは、相手を指定するのだが、iPhoneやiPadならAirDropを利用すれば手っ取り早い。リンクを送ることもできるので、相手がWindowsなら、この方法を使うのが簡単だろう。
Keynote Liveは、通信回線の状況などによって多少レスポンスが変わってくるが、十分に実用的なレスポンスが得られる。
筆者プロフィール:戸田 覚
1963年生まれ。IT・ビジネス書作家として30年以上のキャリアを持ち、「あのヒット商品のナマ企画書が見たい」(ダイヤモンド社)など著作は150冊を超え、IT系、ビジネス系を中心に月間40本以上の連載を抱えている。テレビ・ラジオ出演、講演なども多数行っている。