メーカーに本体を送ることなくユーザーがバッテリーを交換可能

dynabook X83 」は「セルフ交換バッテリー」システムを採用したモバイルノートPC。底面には「バッテリーカバー」が設けられており、プラスドライバーでネジ2本を取り外し、内部のロックを解除するだけでバッテリーを交換可能。メーカーサポートに本体を送ることなく、バッテリーが劣化した場合にも新品に交換できるわけです。

バッテリーカバーはプラスネジ2本はずせば開けられます。このプラスネジはバッテリーカバーにはめ込まれているので、バッテリー交換時になくす心配はありません

OSは「Windows 11 Pro」、CPUはCore i5-1334U/Core i5-1345U/Core i5-1340P/Core i5-1350P/Core i7-1360P/Core i7-1370P、メモリー(LPDDR5-4800)は16GB/32GB、ストレージは256GB/512GBからそれぞれ選択できます。

ディスプレイは13.3型WUXGA液晶(1920×1200ドット、16:10、ノングレア)を搭載。タッチ対応と非対応の2種類が用意されています。

本体サイズは約298.8×212×17.9~19.6mm。ボディはアメリカ国防総省制定MIL規格準拠の10 項目のテストを実施
ヒンジ側のネジ止めされたフタをはずすと、排気口付近に溜まったホコリを清掃できる「ダスト・クリーニング機構」を採用
ディスプレイは13.3型WUXGA液晶(1920×1200ドット、16:10、ノングレア)
高輝度、高色純度、広視野角を謳うLED液晶を採用。グラフィックを鮮やかに表示できます
実測したsRGBカバー率は97.8%、sRGB比は103.8%
ディスプレイ上部にはウェブカメラ、デュアルマイクを内蔵。プライバシーシャッターが装備されており、カメラの映像を物理的に遮断できます
今回の貸出機には92万画素のウェブカメラを搭載。室内灯下でも明るく、自然な発色で撮影できます。なお、明るさ自動補正、顔位置自動調整、背景フィルターを利用できる「AIカメラエフェクター」、自分の声と相手の声から環境ノイズを除去する「AIノイズキャンセラー」が搭載されており、高品質でビデオ会議が可能です

本製品はこのほかにも、生体認証を「指紋」、「顔」、「指紋+顔」の3種類、キーボードを「キーストローク1.5mm」、「キーストローク2mm」(12月発売予定)、ウェブカメラを「92万画素」、「200万画素+顔認証」、バッテリーを「セルフ交換バッテリーS」、「セルフ交換バッテリーL」などから選べます。

キーボードは86キー(JIS配列準拠)
キーピッチは19mm
キーストロークは1.5mmと2mmのいずれかを選択できます
タッチパッドは物理ボタン分離式。左右ボタンの手探りでもわかりやすく、クリック感も良好です

インターフェイスは非常に充実しており、Thunderbolt 4(USB4)×3、USB 3.2 Gen1 Type-A×2、HDMI×1、有線LAN(1000BASE-T)×1、microSDメモリーカードスロット×1、3.5mmコンボジャック×1を用意。ワイヤレス通信はWi-Fi 6EとBluetooth 5.1をサポート。WWAN対応モデル(4G、LTE)は12月に発売予定です。

本体前面(上)と本体背面(下)。新小型ファンとヒートパイプがダブルで内蔵されており、ふたつの排気口から効率的に排気できます
右側面にはmicroSDメモリーカードスロット×1、3.5mmコンボジャック×1、USB 3.2 Gen1 Type-A×1、Thunderbolt 4(USB4)×1、有線LAN(1000BASE-T)×1、セキュリティーロックスロット×1、左側面にはThunderbolt 4(USB4)×2、HDMI×1、USB 3.2 Gen1 Type-A×1を配置
ディスプレイは最大180度まで開くことが可能。「Ctrl+Alt+上下カーソルキー」で画面の向きを素早く切り替えられます

本体サイズは約298.8×212×17.9~19.6mm、重量は約778~1041g。バッテリーはSサイズとLサイズが用意されており、バッテリー駆動時間はシステム構成によって異なりますが、軽量重視構成で約13.5時間、高速・長時間重視構成で約26.5時間と謳われています。

CPU、メモリー、ストレージを変更できるのは一般的ですが、キーボードのキーストロークを選べるのは非常に珍しいです。どうせならとことん自分好みにカスタマイズしたいですね。

パッケージには、本体、ACアダプター、電源ケーブル、クリーニングクロスが同梱
ACアダプターのコード長は実測178cm前後、電源ケーブルの長さは実測51cm
ACアダプターの型番は「FSP065-A1CR3」。仕様は入力100-240V~1.7A、出力5V 3A、9V 3A、12V 3A、15V 3A、20V 3.25A、容量65W
本体の重量は実測912g
ACアダプターと電源ケーブルの合計重量は実測242.9g

「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は9320ptsを記録

今度はパフォーマンスをチェックしてみましょう。CPUベンチマーク「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は9320pts、CPU(Single Core)は1650pts、3Dゲームベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは7266(やや快適)、ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1MQ8T1)は3119.70MB/秒、シーケンシャルライト(SEQ1MQ8T1)は1231.86MB/秒となりました。

本製品が搭載するCPU「Core i5-1340P」は12コア[4P+8E]、16スレッド、最大4.60GHz、28Wで動作します。第13世代(Raptor Lake)の性能重視向けPプロセッサーだけに、「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は5桁に近いスコアを記録しています。Core i5ではありますが、ビジネスアプリだけでなく、クリエイティブアプリも実用的な速度で動作させられるパフォーマンスを備えていますね。

一方、バッテリー駆動時間については、ディスプレイ輝度、ボリューム40%でバッテリー残量2%までYouTube動画を連続再生したところ10時間1分16秒動作しました。「セルフ交換バッテリーL」を搭載しているだけに、外回りでもACアダプター、モバイルバッテリーなしで運用できるだけのスタミナ性能を備えています。

「HWiNFO64 Pro」で取得したシステムの概要。今回の貸出機はCore i5-1340P/RAM16GB/SSD256GBという構成です
「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は9320pts、CPU(Single Core)は1650pts
「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは7266(やや快適)
ストレージはPCIe Gen3 x4接続SSD「SAMSUNG MZVLQ256HBJD-00B00」を搭載
「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1MQ8T1)は3119.70MB/秒、シーケンシャルライト(SEQ1MQ8T1)は1231.86MB/秒
ディスプレイ輝度、ボリューム40%でバッテリー残量2%までYouTube動画を連続再生した際のバッテリー駆動時間は10時間1分16秒

堅牢性、携帯性、スタミナ性能、メンテナンス性に優れるビジネス向けモバイルマシン

「dynabook X83」は第13世代のインテルCoreプロセッサーが搭載されており、特に性能重視のPプロセッサーを搭載したモデルでは、クリエイティブ系アプリも軽快に動作させられるだけのパフォーマンスを備えています。それでいてMIL規格準拠の堅牢性、約778~1041gの軽量ボディ、実測で10時間1分16秒のスタミナ性能を実現。さらにキーボードのキーストロークまで選べるなど、きめ細かくカスタマイズできる点も高ポイントです。

そして「セルフ交換バッテリー」システムが採用されているので、長期利用する際にも安心感が高いです。信頼できるビジネス向けモバイルノートPCを探しているのなら、「dynabook X83」こそ、その期待に応えてくれるマシンと言えます。