5G選択時にもnanoSIMとeSIMによるデュアルSIM運用が可能に!

 「VAIO Pro PG」はOSにWindows 11 Home/Pro、プロセッサーはCore 7 150U / Core 5 120U(Core 7 250U/Core 5 220U/ Core i5-1345Uは大企業向けに受注生産あり)、メモリーは16GB/32GB(LPDDR5X)、ストレージは約256GB/512GB(PCIe 4.0対応SSD)から選択可能です。

 ディスプレーは13.3型WUXGA液晶(1920×1200ドット、16:10、アンチグレア、HDR非対応、タッチ非対応)を採用。サウンド機能としてはDolby Atmos対応のステレオスピーカー、トリプルマイクを搭載。また、電源ボタン一体型指紋認証センサー、プライバシーシャッター付きWindows Hello対応92万画素ウェブカメラを装備しています。

 インターフェースは、USB 3.1 Type-C(DisplayPort 1.4、USB Power Delivery対応)×2、USB 3.0 Type-A(5Gbps)×2、HDMI×1、有線LAN(1000BASE-T)×1、3.5mmコンボジャック×1を用意。従来モデルから電源端子(DC端子)を廃止し、Type-C端子を2つに増やしたことで、拡張性を向上させたわけです。

 本体サイズは約299.3×221.1×17.7~19.6mm、重量は約1.019kg。51,150mWhのリチウムイオンバッテリーを内蔵しており、バッテリー駆動時間は動画再生時で約8時間、アイドル時で約21時間、フル充電は約3時間と謳われています。

 法人向けとして嬉しい装備が無線WAN。「VAIO Pro PG」は5G(受注生産)、4G LTE、なしの選択が可能で、今回のモデルから4G LTEだけでなく、5G選択時にもnanoSIMとeSIMによるデュアルSIM運用(5G+4GLTE)が可能となりました。

出張などで滞在している場所の電波状況に応じて、モバイルネットワーク網を選べるので、ビジネスを途切れさせる可能性が限りなく低くなるわけです。

カラーはブラックとブロンズの2色展開
奥がブラック、手前がブロンズ。どちらも仕事用PCとして馴染む落ち着いたカラーです
底面は梨地加工が施された強化樹脂製。指紋などは目立ちません
ディスプレーは13.3型WUXGA液晶。画面比率は16:10となっており、16:9に比べて垂直方向の作業領域が広く、ビジネスシーンにおける生産性が高くなります
キーボードはかな文字ありの日本語配列。バックライトは非搭載です
本体前面と本体背面
右側面にはマイク×1、USB 3.0 Type-A(5Gbps)×1、HDMI×1、有線LAN(1000BASE-T)×1、USB 3.1 Type-C(DisplayPort 1.4、USB Power Delivery対応)×2、左側面にはセキュリティーロックスロット×1、USB 3.0 Type-A(5Gbps)×1、3.5mmコンボジャック×1を用意
本体の実測重量は992.5g。カタログスペックの重量はかなりマージンが確保されているようです
ACアダプターと電源ケーブルの合計重量は実測228.2g
ACアダプターの仕様は、入力100-240V~1.7A、出力5V 3A、9V 3A、12V 3A、15V 3A、20V 3.25A、容量65W

3マイクを活用したAIノイキャン、強化された映像エフェクト

 「VAIO Pro PG」には、ビジネスワークをさらに快適にするため、さまざまな改善が施されています。まず1つ目は軽量化。サイズや、MIL規格に準拠した堅牢性を継承しつつ、最軽量構成時で約53gも軽くなっています。

これが新たに追加された「飛び跳ね振動試験」。揺れだけでなく、衝撃も加わるので、精密機器にとっては非常に厳しいテスト。自転車の前かごなどに入れたときの状況を想定しています

 2つ目の売りは3つのマイクを活用したAIノイズキャンセリング機能。ディスプレー上部に2つ、右側面に1つの合計3つのアレイマイクを装備することで、ユーザーの声だけを集音可能です。

「VAIOの設定→サウンド→マイク入力のAIノイズキャンセリング」では、標準、プライベート、プライバシー、会議室の4つのモードが用意されており、状況に応じてマイクの指向性を変更できます。設定をプライバシーにするとほとんど正面にいないと声を拾いません。オンライン会議では映像以上に音声が重要。3マイクによるAIノイズキャンセリングは、「VAIO Pro PG」の大きなアドバンテージと言えます。

ディスプレー上部にふたつ、右側面にひとつのマイクを装備
「VAIOの設定→サウンド→マイク入力のAIノイズキャンセリング」でマイクの指向性を切り替えられます

 映像関連機能も充実。「自動フレーミング」、「背景ぼかし」に加えて、映像を一時停止する「カメラ一時停止」、カメラのフレームを制限する「プライバシーフレーミング」、設定済みの背景を適用する「バーチャル背景」、カメラの映像をデジタル的にブロックする「デジタルプライバシーシャッター」などを搭載。これらの映像効果はすべてのアプリに適用されるので、ビデオ会議アプリごとに設定する必要はありません。

映像関連機能は「VAIOの設定→カメラ」で設定します
美肌効果も用意。オフ、Lv1、Lv2、Lv3の4つから選べます。ちなみに左がオフ、右がLv3を適用した際の画像です

画像・動画編集なども軽めの作業であれば実用的な速度でこなせる

 それでは最後にパフォーマンスをチェックしてみましょう。今回は、Core 7 150U/32GBメモリー/512GB SSDという構成の「VAIO Pro PG」を借用しています。ベンチマーク実施前には、「VAIOの設定→電源・バッテリー→CPUとファン→電源接続時」を「パフォーマンス優先」に設定して実施しました。

 定番ベンチマークを実施したところ、CPUベンチマーク「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は8827pts、CPU(Single Core)は1828pts、「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは7242(やや快適)、ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 8.0.5」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は5018.12MB/秒、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は2833.67MB/秒となりました。

 Core 7 150Uは10コア(Pコア×2、Eコア×8)、12スレッド、最大5.4GHz、15W動作の低消費電力性能を重視したプロセッサーです。それでも、「ファイナルファンタシーXIV:暁月のフィナーレベンチマーク」で7242(やや快適)というスコアを記録しており、比較的低負荷のゲームであれば実用的な速度でプレイできます。Core 7 150U搭載「VAIO Pro PG」は、ウェブブラウジング、ビジネスアプリ、動画視聴などは快適に、画像・動画編集なども軽めの作業であれば実用的な速度でこなせると言えます。

今回の貸出機はCore 7 150U/32GBメモリー/512GB SSD
ベンチマークは「VAIOの設定→電源・バッテリー→CPUとファン→電源接続時」を「パフォーマンス優先」に設定して実施しています
CPUベンチマーク「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は8827pts、CPU(Single Core)は1828pts
「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは7242(やや快適)
ストレージは「SAMSUNG MZVL8512HELU-00B07」を搭載
ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 8.0.5」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は5018.12MB/秒、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は2833.67MB/秒

「VAIO Pro PG」はビジネスシーンでの生産性向上に大いに貢献するニューモデル

「VAIO Pro PG」は、軽量かつ堅牢な設計により、持ち運びが容易でありながら、耐久性も兼ね備えています。また、5G対応の無線WANはデュアルSIM運用が可能となり、出張先でも安定した通信環境を確保できます。さらに、AIノイズキャンセリング機能や豊富な映像効果により、オンライン会議でのコミュニケーションがさらに快適になりました。「VAIO Pro PG」は、ビジネスシーンでの生産性向上に大いに貢献するニューモデルと言えます。