岡田 慶 氏 / 内海 勇樹 氏

岡田 慶 氏 (写真左)ダイワボウライフサポート株式会社 取締役 保険事業部長
内海 勇樹 氏(写真右)ダイワボウライフサポート株式会社 保険事業部

学校外に広がるGIGAスクール端末の活用

――GIGAスクール構想により、2021年度から全ての小中学校で1人1台端末による学びがスタートしました。その中で、教育現場ではどのような課題を抱えているのでしょうか?

岡田 GIGAスクール構想はもともと、2023年度までに段階的に端末を整備し、学校現場にICT環境を普及させる計画でした。しかし、コロナ禍によってオンライン授業のニーズが急速に高まったことから整備計画を前倒し、2021年度には多くの学校で1人1台の端末環境による学びがスタートしています。オンライン授業や家庭学習を行うために端末を自宅に持ち帰る中で、端末を落としたり、ランドセルに入れていた端末を水筒の水で水没させてしまったりといった物的損傷(以下、物損)の事例も多く発生するようになっています。
内海 GIGAスクール構想で導入した端末は、多くの場合1年間のメーカー保証のみで運用されています。しかしメーカー保証の場合、落下や水没といった物損は保証の対象外です。文部科学省が2021年10月に発表した「端末利活用状況等の実態調査(令和3年7月末時点)(確定値)」では、端末破損・紛失台数は1万9,228台と整備台数全体の0.2%でした。こうした端末の破損や紛失に対応するため、自治体さまの27.3%は事業者との保守契約などによって代替機を手配、72.1%は予備機を活用し対処しています。一方で、用意している予備機を上回るペースで故障が相次いでいることも少なくありません。そうした端末の修理費用は、学校さまや教育委員会さまが負担しているケースが大半です。

すでに導入している端末にも使える延長保守サービス

――それは学校や教育委員会の負担が大きいですね。何か解決策はないのでしょうか?

岡田 当社では、2021年10月5日から端末を購入してから年数が経過していても加入できるGIGAスクール端末向けの延長保守サービス「PC保障プロテクト GIGA版」を提供しています。ダイワボウ情報システム株式会社が販売、ディーアイエスサービス&ソリューション株式会社が企画、ダイワボウライフサポート株式会社が運用を担当しています。
内海 PC保障プロテクト GIGA版は、メーカー保証開始日から最長5年間の長期契約を行える保守サービスです。修理利用回数の上限設定がなく、何度でも※1 利用可能です。例えばGIGAスクール端末導入時に、予算の関係でメーカー保証の延長サービスなどに加入できなかった自治体さまや教育委員会さまでも加入できるため、長期間利用するGIGAスクール端末を安心して使えるようになります。

――PC保障プロテクト GIGA版ではどのような故障を保障するのでしょうか?

内海 端末が起動できない、といった一般的な故障はもちろん、メーカーの標準保証では対応していない画面割れや水濡れといった物損にも対応しています。また、オンライン授業や家庭学習のために端末を学校から持ち出す場合、盗難のリスクが上がることが懸念されます。PC保障プロテクト GIGA版はそうした盗難に対する保障も学校内外問わず対応※2 しているため、安心して端末を自宅に持ち帰ることが可能になります。
岡田 学校の学習机は教科書やノート、筆記用具を並べてしまうと端末を置くスペースが確保しにくく、机から端末を落下させて画面を割ってしまうケースも少なくありません。そうした損傷にも対応することで、授業で安心して端末を活用できるようになります。また学校外での物損も保障していることで家庭への持ち帰り学習だけでなく、校庭での自然観察や、校外学習などさまざまなシーンで安心して端末を活用いただけるようになるでしょう。
※1)契約期間中の限度額はある。
※2)被害届が警察に受理される必要があるため、置き引きなどは対象外。

学校現場の視点に立った修理手続き

――もし故障した場合、修理依頼はどのように行ったらいいのでしょうか?

岡田 忙しい学校の先生方が問い合わせしやすいよう、Webフォームからの問い合わせに対応しています。多くの故障対応の窓口は電話のみで対応しているケースが多いですが、学校の先生方は授業が終わった後でも下校指導や部活動指導、事務処理などで忙しく、それらが終わった後に電話をすることになるため受付時間ぎりぎりとなることも少なくありません。そうした先生方の負担を少しでも軽減するため、空いた時間にいつでも修理依頼が可能なWebフォームを開設しました。もちろんコールセンターも用意していますので、申し込みしやすい方法を選べます。
内海 修理方法は三つ用意しており、自治体さまのご希望に応じて選択可能です。一つ目は自治体さまが指定する修理会社に依頼する方法、二つ目は端末メーカーに直接修理を依頼する方法、三つ目は事故受付センターに依頼する方法です。
岡田 PC保障プロテクト GIGA版は、自治体さまとすでに取引のある販売店さまを介して契約を行い、学校現場の端末に保守サービスを提供します。これまでの商流を変えることなく導入できると同時に、販売店さまにとってはハードウェアと保守サービスを一体的に提案できるため、GIGAスクール構想で導入した端末の導入前から導入後までを支援することが可能になります。

――PC保障プロテクト GIGA版を導入することで、学校現場はどのようなメリットがあるでしょうか。

岡田 故障や物損、盗難を気にせずに文房具のように端末を使えるようになることが大きなメリットになるでしょう。学校では毎年新入生が入学し、その度に端末の使い方を教える必要が出てきます。使い方を学びながらでも子供たちが思い切って端末を使えるように、是非PC保障プロテクト GIGA版を導入してほしいですね。
内海 PC保障プロテクト GIGA版の契約内容は自治体さまや教育委員会さまの希望に応じて変更も可能です。1年ごとの契約更新や、サービス対象から盗難を外すこと等、柔軟な制度設計も可能ですので、下記窓口よりお気軽にお問い合わせください。