PC

高性能なカメラで暗所作業にも

 パナソニック コネクトは、10.1インチ頑丈タブレットPC「FZ-G2NBMBXAJ」を発売した。高性能なカメラを搭載し、多様な環境に対応する本製品をレビューしていこう。

 本製品では、OSにWindows 11 Proを搭載している。任意のタイミングでOSをアップデートできる「Windows Update for Business」に対応し、法人利用に適した仕様だ。モニターは、最大輝度約1,000cd/m2(平均)の高輝度を実現している。最小輝度約2cd/m2から設定可能で、晴天時の屋外でも、暗い現場でも、モニターを明るさに調節できる。また、約1,260万画素のリアカメラを搭載している。F値(絞り値)1.8のレンズと光量をアップしたLEDフラッシュにより画質を改善し、暗所でも業務記録を鮮明に残せる。カメラモード「Panasonic PC Camera Utility」と併用して撮影してみた。暗い場所で撮影を試みると、そのままでも被写体がはっきり映し出され、月のマークのナイトモードに設定すると、周囲をより明るくして被写体を映し出せた。

 静電容量式のマルチタッチモニターは多様な操作モードに対応しており、画面の誤動作や故障を回避できる。操作の切り替えは「Panasonic PC Hub」で行える。入力は、タッチのほか、「手袋」「水滴」なども選べる。「ペンのみ」を選択すると、入力の際に手がモニターに当たっても誤動作せず書き込めた。

 FZ-G2NBMBXAJは、多様な屋外作業に耐え得る1台だ。

暗所でも被写体を明るく映し出して画像撮影できる。
側面には、USB Type-C(USB PD対応)、USB 3.2 Gen1、有線LANなどを備える。付属のデジタイザーペンも収納可能だ。
FZ-G2NBMBXAJ
パナソニック コネクト
価格:オープンプライス

Peripheral

コンパクトサイズで楽に持ち運び

 ポートの数が不足しがちなノートPCを補完するために、ドッキングステーションを活用するケースがあるだろう。持ち運ぶことが多いノートPCと共に使用するならば、ドッキングステーションも携帯性に優れている必要がある。そこでお薦めなのが、SPARKLEのドッキングステーション「TD-8140S」だ。

 TD-8140Sは、USB Type-A×2、USB Type-C×1、USB Type-C 補助電源ポート×1、USB4×1(Power Delivery対応)、HDMI×1、Display port 1.4×1、LAN×1、オーディオジャック×1の九つのポートを備えている。本体サイズが幅105×奥行き105×高さ61mmとコンパクトなことに加え、持ち運び用のストレージバッグを付属していることで、携帯性に優れたドッキングステーションとなっている。

 TD-8140Sは360度集音する全指向性マイクを四つと5W高音質スピーカーを搭載しているため、Web会議にも活用できる。本体天面にはマイクのミュートボタンと音量調整ボタンが配置されており、ミュートボタンにはオン/オフを確認できるステータスライトが用意されている。実際に使ってみたが、ステータスライトのおかげでミュートのまま話してしまうというミスを防げた。

 携帯性に優れたTD-8140Sを活用すれば、フリーアドレス環境でもノートPCのポートが不足することはない。

USB4に対応しており、最大40Gbpsの高速なデータ転送を行える。
本体天面にはマイクのミュートボタンと音量調整ボタンが配置されている。
TD-8140S
SPARKLE
価格:オープンプライス

Goods

ボタンを押して話すだけで翻訳

 訪日外国人の増加に伴い、外国人と会話する機会が増加している。多様な国の人々と関わる接客などの場面では、それぞれの外国人に応じた言語での対応が難しく、言葉の壁が生じることも少なくない。そうした課題を解決するのが、ポケトークが提供する74以上の言語を音声・テキストに翻訳可能なAI通訳機「ポケトークS2」だ。

 ポケトークS2は従来機種からの新機能として、あらかじめ選んだ二つの言語のどちらで話したかを自動判別する「双方向自動翻訳」機能を搭載する。逐一言語を設定する必要がなく、円滑なコミュニケーションを実現可能だ。翻訳する言語を切り替えたいときには、一覧や履歴から選ぶ、または変更したい言語名を話すだけで容易に切り替えられる。

 文字翻訳にも対応しており、搭載されたカメラで文字を撮影すると、言語を自動で認識して翻訳し画面上に表示する。外国語の書類に書かれた内容を簡単に把握可能だ。

 ポケトークS2はリスキリングにも活用できる。翻訳履歴にある文章を使って発音の練習を行える「発音練習」機能を備える。実際に発音練習機能を使ってみたが、正誤判定のほか発音の違った単語が赤字で表示されるため、どこの発音を改善すべきか分かりやすかった。

 外国人との円滑なコミュニケーションをサポートしてくれることに加え、自身の外国語能力の向上にも役立つ製品だ。

翻訳する言語は一覧や履歴から選べるほか、変更したい言語名を話すことでも変更できる。
背面に搭載されているカメラで文字を撮影すれば、文字の翻訳も行える。
ポケトークS2
ポケトーク
価格(税込):3万6,300円

Software

広角かつ高精細なリモートカメラ

 自然災害などに備えてデータを保護できるバックアップサービスは多種多様で、機能や要件も細かく複雑だ。そこで、手始めにSaaSのバックアップを容易に済ませたい。ジャングルのSaaSバックアップサービス「SysCloud」は、Webブラウザー上で自動バックアップが行えるので、検証していこう。

 SysCloudが保存先として対応しているプラットフォームは、Microsoft 365、Google Workspace、Slackなどだ。容量・使用期間は無制限で使用できる。実際に、SysCloudからSaaSへログインしてバックアップを行ってみた。SaaSのログインを進めていくと、細かい設定を行うことなくバックアップを開始できた。また、複数のSaaSを一度にバックアップできる仕組みを採用しており、二重にバックアップを取れる。データ復元も簡単に行えるため、誤削除やシステム障害、マルウェア攻撃に対するデータ損失を防げるだろう。

 リストアも容易に行える。例えば、SysCloudのバックアップアーカイブからOutlookデータをリストアする例を挙げる。「アーカイブ」メニューからMicrosoft 365などのSaaSを選び、Outlookといったリストアするカテゴリーを選ぶ。対象のデータのチェックボックスにチェックを入れて、「リストア」をクリックすればOK。その後リストア先のアカウントなどを選択すれば、実行できる。

 BCP対策やデータ保護に二の足を踏んでいるならば、SysCloudでのバックアップを推奨してみてはいかがだろうか?

リストアやエクスポートのボタンは画面上部にあるため分かりやすい。
バランスの取れたレイアウトのSysCloudのダッシュボード画面。

SysCloud
ジャングル
SysCloud Backup for Microsoft 365(Per 1TB)
価格(税込):15万4,000円