Wi-Fi接続に対応したワイヤレスモバイルディスプレイ
株式会社ユニークの「PROMETHEUS CAST UQ-PM15CST」は、Wi-Fi接続に対応したワイヤレスモバイルディスプレイ。パネルには、15.6型フルHD IPS液晶(1920×1080ドット、16:9、輝度250cd/m²、リフレッシュレート60Hz、最大表示色26万2000色、コントラスト比800:1、視野角170度、グレア)を採用。色域は公表されていません。
3000mAhバッテリーを搭載しつつ、4~9mmの薄型ボディーを実現
本製品の美点の1つが携帯性。3000mAh/22.8Whのリチウムポリマーバッテリーを内蔵しつつ、本体サイズは約355×211×4~9mm、重量は885g(±10g)。バッテリー駆動時間は3時間50分程度と謳われています。
ディスプレイ単体としては決して軽いとは言いにくいのですが、薄型ボディーであることは間違いなく、スリムなバッグにもスムーズに収納できます。ただスタンドを兼ねるカバーが350gとちょっと重め。スタンドに関しては、タブレット用の軽量スタンドを用意したほうがいいかもしれませんね。
インターフェイスは充実、ケーブルも3種同梱
右側面には電源/戻るボタン、OTG対応USB Type-C端子、ダイヤルホイール、3.5mmヘッドフォン端子、左側面にはmini HDMI入力端子、USB Type-C端子×2、LEDランプを用意。付属品は、HDMI/mini HDMIケーブル(1m)、Type-C/Type-Cケーブル(1m)、Type-C/Type-Aケーブル(1m)、ACアダプター、スタンドカバー、説明書と充実しています。USB PD 2.0規格に準拠したUSB ACアダプターやモバイルバッテリーを利用可能ですが、確実に利用できるACアダプターが同梱されているのは安心感が高いです。
設定項目が豊富なOSDメニュー、ダイヤルホイール&タッチ操作に対応
海外製モバイルディスプレイの場合、使い方がよくわからなくて困ることがありますが、本製品のOSDメニューはシンプルながら設定項目が豊富。また日本語マニュアルが充実しています。右側面のダイヤルホイールの操作性もよく、なによりタッチ操作も可能なので、すぐに使いこなせるはずです。
Bluetooth接続すればワイヤレスでタッチ操作が可能に
さて本製品の最大の売りはワイヤレス接続できること。ケーブル接続していない状態で電源を入れるとワイヤレス接続の待機画面が表示されるので、PCやスマホから接続設定をすれば利用可能となります。ワイヤレス接続方式は、AirPlay、Miracast、DLNAなどに対応。今回はWindows PCとiPhoneからの接続を試してみましたが、スムーズに利用可能となりました。一般的な用途であれば遅延もほとんど気になりませんね。
また、Windows PC、Androidスマートフォンであれば、Bluetooth接続すればワイヤレスでのタッチ操作も可能です。ただしWi-Fi接続の前に、Bluetooth接続する必要がある点にはご注意ください。
色域はかなり狭め、OSDメニュー「カラー調整」で自分好みに要設定
ちょっと残念なのは色域が狭いこと。カラーキャリブレーション機器で実測したところ、sRGBカバー率は62.3%、sRGB比は62.7%となりました。最近のモバイルノートPCのディスプレイのsRGBカバー率は90%台であることを考えると、数値的にはかなり狭めです。とは言え、室内用途であれば画面は十分明るく、発色はOSDメニューの「カラー調整」で微調整できるので、RAW画像の現像、動画のカラーグレーディングなどのクリエイティブワークを除いた一般的な用途であれば、困ることはないと考えます。
価格はやや高めですが、多機能なモバイルディスプレイを求めるユーザーにはオススメ
「PROMETHEUS CAST UQ-PM15CST」は、ワイヤレス接続、タッチ操作、バッテリー内蔵と、モバイルディスプレイに求められる機能を詰め込んだ製品です。色域が狭い点は少し残念ですが、一般的な用途であれば問題ないレベル。価格はやや高めですが、多機能なモバイルディスプレイを求めるユーザーにはオススメの製品と言えます。