メモリー、ストレージ、無線通信は法人案件によってカスタマイズ可能

リンクスインターナショナルが販売する「Maxtang T0-RL50 1240P」は135mm四方の超小型筐体を採用したミニPC。OSは「Windows 11 Pro」、プロセッサーはハイパフォーマンスノートPC向けの「Core i5-1240P」(12コア[パフォーマンスコア×4、省電力コア×8]、16スレッド、最大4.40GHz、PBP 28W)を採用。メモリーは16GB(DDR5-5600、8GB×2、最大32GB)、ストレージは512GB(PCIe Gen4 x4接続SSD)を搭載しています。

本体サイズは127×135×55mm
底面にはシリアルナンバーや認証情報が記載。技適も取得されているので、安心してオフィスに導入可能です

コンパクトな筐体ながらインターフェースは充実。前面にはUSB 3.2 Gen2 Type-C×1、USB 3.2 Gen2 Type-A×2、3.5mmオーディオ端子×1、背面にはThunderbolt 4×1、USB 2.0×1、HDMI 2.0×1、DisplayPort 1.4×1、2.5Gbps LAN×1が配置されています。

前面にはUSB 3.2 Gen2 Type-A×2、USB 3.2 Gen2 Type-C×1、3.5mmオーディオ端子×1、電源ボタンを配置
背面にはセキュリティーロックスロット×1、2.5Gbps LAN×1、Thunderbolt 4×1、USB 2.0×1、DisplayPort 1.4×1、HDMI 2.0×1、電源端子×1を用意

本体サイズは127×135×55mm、重量は約550g。電源ユニットは内蔵されていないので、電源供給にはACアダプターを使用します。

本体の実測重量は556g

プロセッサーは固定ですが、メモリーとストレージは法人案件によってカスタマイズ可能。あとから自分で交換することも比較的容易です。また、ワイヤレス通信はWi-Fi 6とBluetooth 5.2をサポートしていますが、省略可能。用途と予算に応じてシステム構成を選べるわけです。

ACアダプターと電源ケーブルの合計重量は実測445.5g

同梱品は豊富。モニター背面への取り付け、メモリー・SSD換装は容易

「Maxtang T0-RL50 1240P」は同梱品が豊富。パッケージには、本体、ACアダプター、電源ケーブル、HDMIケーブル、VESAマウンター(6本のネジ含む)、説明書が同梱。すでにディスプレーがあるのなら、本製品とキーボード、マウスを用意するだけで、すぐに利用をスタートできます。

本体、ACアダプター、電源ケーブル、HDMIケーブル、VESAマウンター(6本のネジ含む)、説明書が同梱

設置方法としては、ディスプレーの左右に置いてもよいですが、できるだけデスクのスペースを節約したいのであれば、ディスプレーの背面に取り付けるのがオススメ。本製品にはVESAマウントが同梱されているので、数分もあれば取り付けできます。その後はディスプレー一体型PCと変わらない使い勝手で利用できます。

ちなみにディスプレーではなく、大型の薄型テレビなどにもVESAマウント用のアダプターを用意すれば装着できます。つまり、リビングの薄型テレビを、高機能なスマートテレビのようにグレードアップできるわけです。

これは標準で同梱されるVESAマウント。6本のネジも付いています
まずはVESAマウントをディスプレー背面に4本のネジで取り付け。その後、「Maxtang T0-RL50 1240P」に2組のネジを装着。あとはディスプレーの背面に引っかけるように固定すれば、オールインワンデスクトップPCが完成します

「Maxtang T0-RL50 1240P」はメモリー、ストレージの交換も比較的容易。4つのゴム足を取り外したあと、底面パネルを開ければ、メモリー、ストレージのスロットが丸見えです。メモリーはSO-DIMM DDR5-5600、ストレージはM.2(Type2280)規格の製品を用意すれば、ユーザーが自分で換装できます。メモリーが足りなくなったら容量を増やせるのは、メモリー直付けのノートPCに対する大きなアドバンテージです。

4つのゴム足を取り外せば、底面パネルを開けられます
左がメモリー、右がSSD。メモリーは主にノートPC向けのSO-DIMM規格のため注意してください

「CINEBENCH R23」で計測したマルチコア性能は9117pts

最後にパフォーマンスをチェックしてみましょう。CPUベンチマーク「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は9117pts、CPU(Single Core)は1621pts。3Dゲームベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは7580(やや快適)、平均フレームレートは52.78fps、最低フレームレートは22fps。ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 8.0.5」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は3794.22MB/秒、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は2196.68MB/秒となりました。

「Maxtang T0-RL50 1240P」が搭載している「Core i5-1240P」は、2022年にリリースされた第12世代(Alder Lake)のプロセッサーなので少し古めです。しかし、Pシリーズというパフォーマンスを重視したプロセッサーであり、3Dゲームも実用的な速度で動作させられる内蔵グラフィックス「Intel Iris Xe Graphics」がプロセッサー内に搭載されています。

性能の目安としてはWord、Excel、PowerPointなどのオフィスアプリなら快適に動作し、フルHD解像度ぐらいの動画編集もスムーズにこなせます。4K(3840×2160ドット)解像度の動画編集ではスムーズとは言えませんが、複雑な構成の動画編集でなければ実用的な速度でこなせる性能と言えるでしょう。

HWiNFO64 Proで取得したシステムの概要
「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は9117pts、CPU(Single Core)は1621pts
「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは7580(やや快適)、平均フレームレートは52.78fps、最低フレームレートは22fps
ストレージはPCIe Gen4 x4接続SSD「KINGSTON OM8SEP4512Q-A01」を搭載
「CrystalDiskMark 8.0.5」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は3794.22MB/秒、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は2196.68MB/秒

パフォーマンスは実用十分、活用範囲の広いミニPC

本製品はコンパクトながら、動画編集アプリや、3Dゲームを動作させられるだけのパフォーマンスを備えています。ディスプレー背面に取り付けるためのアクセサリーは同梱されており、追加出費は不要。メモリー、ストレージの換装も比較的容易です。自由なサイズのディスプレーと組み合わせて、まるでオールインワンデスクトップPCのように活用できる「Maxtang T0-RL50 1240P」は、オフィス用にも、自宅の仕事用にも、はたまたリビングのテレビのスマートテレビ化にも利用できる、活用範囲の広いミニPCと言えます。