PC
正確なタイピングをサポート
富士通クライアントコンピューティングは14インチノートPC「LIFEBOOK MH75/H1」を発売した。
本製品は「ちょうどいい一台」をコンセプトに開発されている。CPUに高性能な4コア/8スレッドの第11世代インテル Core プロセッサーを搭載しており、高負荷の作業でもスムーズに動作する。加えて、使いやすさを実現するためキーボードの作りにこだわっている。キーには、キートップがわずかに凹形状になるよう設計された「球面シリンドリカルキートップ」を採用。指にフィットする形状で、長時間のタイピングでも疲れにくいのだ。キーピッチは約19mmとスタンダードだが、キーストロークは約1.7mmと浅く、筆者の体感としてキーを深く押し込まなくても素早い入力ができた。
Windows Hello対応のWebカメラや、マイクをワンプッシュでミュートにできるショートカットボタンなどWeb会議に役立つ機能を標準で備えている。特にうれしいのが「AIノイズキャンセリング」だ。本機能では、マイク周辺の人の声を拾う「周囲の人の声を拾う」モード、マイク正面の声のみを拾う「周囲の人の声をカット」モードの二つを利用できる。周囲の人の声をカットするモードを選択すると、AIによって周囲のノイズをカットしてくれる。ハイブリッドワークが盛んとなり、多様な場所で勤務する現在のワークスタイルにフィットするノートPCだ。
Peripheral
明るさを補正できるWebカメラ
Web会議の相手に好印象を与えるには、Webカメラで自分の表情をきれいに映せると良い。しかし自宅や出張先のビジネスホテルなどでWeb会議を行うと、照明が会社より暗くなりやすく、自分の表情が判別しづらいので印象を下げる可能性がある。しかし、照明器具をWeb会議のたびにセッティングするのは面倒だ。そうした手間を解消するのが、サンワサプライのWebカメラ「CMS-V68BK」だ。
CMS-V68BKで撮影する映像の明るさを変更できるのが「明るさ調整」機能だ。レンズの横のボタンから調整可能で、プラスのボタンを押すと明るく、マイナスのボタンを押すと暗くなる。実際、会社よりも照明が薄暗い自宅で本機能を使ってみたが、プラスのボタンを押すだけで映像が明るくなった。明るくしすぎて白飛びした場合も、マイナスのボタンで映像を暗くできたので、自分の好みの明るさに調整が行えた。
Web会議でのもう一つの懸念が、不意な来客対応による離席だ。素早くカメラをオフにして、意図しないものが映ってしまうことを防ぎたい。これを実現するのが、レンズを物理的にふさぐ「プライバシーシャッター」だ。レンズに付属しており、回転させるだけでレンズをふさげるので、すぐにカメラをオフにできた。Web会議の相手にクリアに表情を伝えられるとともに、プライバシーの保護にも役立つ製品だ。
Goods
行動ごとに外音の取り込みが可能
2023年3月13日に、厚生労働省からマスクの着用は個人の判断に委ねると発表されるなど、新型コロナウイルス感染症への規制が緩和されつつある。オフィス勤務への回帰が見られるようになり、通勤中に業務を行うビジネスパーソンも少なくない。オフィスへの移動中も快適に業務が行える機能を備えたのが、ソニーのワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン「WH-CH720N」だ。
WH-CH720Nは、ハウジング部に風ノイズを低減する構造を採用した「フィードフォワードマイク」を搭載している。風が強い中で使用しても、通話相手の音声をクリアに聞くことが可能だ。実際に風や自動車の走行音といったノイズが発生する街中で本製品を使用してみたが、本製品で聞いている音声だけがはっきりと聞こえた。
ヘッドホン設定アプリ「Headphones Connect」を使用すると、リスニング環境を自動で切り替える「アダプティブサウンドコントロール」機能の設定が行える。使用者の行動ごとに、ノイズキャンセリングを行うか、外音を取り込むかを選択可能だ。試しに、乗り物に乗っている時だけ外音を取り込む設定にしてみたが、電車に乗ると自動的に外音が聞こえてきた。車内アナウンスを聞くことができ、乗り過ごしを回避できた。移動中のスムーズな業務の遂行をサポートし、生産性の向上に寄与する製品だ。
Software
PDFファイルの手書きを手軽に
ペーパーレス化の推進に伴い、書類をPDFファイルで取り扱うケースが増えてきた。紙のようにPDFファイルに手書きしたいニーズも多い一方で、一部のPDF編集ツールは多機能で使いこなせないユーザーもいるだろう。そんな悩みを解決するのがプラスソフトから提供されている手書きソフト「PenPlus for Business」だ。PDFファイルの編集に特化した「PDFモード」を起動すると、手書きペン、図形の挿入などの機能がイラストのアイコンで並び、直感的に使いたい機能が分かる。また、ペンで描いた文字や図形を補正する「文字認識」機能、「図形ペン」も備えている。本機能を試してみたところ、文字や図形をマウスで描いても正しく認識された。使用しているPCがタッチパネル非対応でも書き込みが可能で使いやすい。
Ver4.0ではPDFモードの新機能として、独自の画像スタンプを作成・押印できる「画像スタンプ」機能や、測定ツールを用いて生産検図作業を行える「簡易計測」機能を追加している。検図作業に特化しており、図面を扱う製造業に有効だ。
また、PowerPointに特化した「PowerPointスライドショー連携モード」は、ウェビナーやWeb会議の際に役立つ。本機能では本来PowerPointにない機能を扱うこともできる。インク注釈を含んだ状態で保存可能なペンやマーカー、指定領域の一部拡大などだ。資料に動きを加えることで、効果的なプレゼンテーションが行えるだろう。
PenPlus for Business ver.4.0 スタンダード
プラスソフト
価格(税込):3万9,800円(1ライセンス)(パッケージ版)