PC
機能をカスタマイズできるPC
製造現場で使用するPCは、防塵・防滴に優れたものにしたい。また、工場が薄暗くても操作できたり、現場で使用する管理システムに対応できたりといった、柔軟性の高い特長があればさらに便利だろう。そうした現場でのPC作業における希望をかなえるのが、パナソニック コネクトの10.1インチ頑丈タブレットPC「TOUGHBOOK FZ-G2EBJBLAJ」だ。
TOUGHBOOK FZ-G2EBJBLAJは防塵・防滴規格「IP65」に準拠し、屋外や過酷な現場でも使用が可能だ。別売のオプション「キーボードベース」を取り付ければ、ノートPCとして使える。キーボードベースはバックライト機能を搭載し、暗所での作業をサポートする。実際にバックライトを付けて薄暗い部屋で作業してみたが、問題なくタイピングが行えた。バックライトの明るさは4段階で調整でき、周囲の環境に合わせた光量で作業が進められる。
TOUGHBOOK FZ-G2EBJBLAJの本体背面は、アタッチメントを装着可能な「モジュラー構造」を採用している。別売のバーコードリーダーやスマートカードリーダーなどを取り付けられ、現場に合わせた機能を追加できるのだ。背面に装着したバーコードリーダーは四つのねじでしっかり固定され、持ち歩く際も外れる心配はなかった。
現場に合わせた多様な機能を追加可能な本製品は、製造現場で活躍できる1台だ。
Peripheral
逆光でも鮮明な映像を届けるWebカメラ
ハイブリッドワークの浸透によってノートPCと外付けモニターで業務を行う機会が増加した。しかし、Web会議中はノートPCのWebカメラを用いることが多く、外付けモニターを見ていると、相手からは視線が合わないように感じてしまう。そうした視線のズレを解決するためのWebカメラとして、ロジクールの「ロジクール BRIO 105」がお薦めだ。
ロジクール BRIO 105は、ロジクール独自の自動光補正機能「RightLightTM」によって、暗所や逆光といった環境でも鮮明な画像を届けられる。筆者はカーテンを開けたままWeb会議に参加してみたが、逆光で顔が暗くなることなくクリアに自分の顔を映せた。
PCアプリケーション「LOGI TUNE」を用いれば、視野角や焦点などの設定を細かく調整可能だ。さらに、OutlookのカレンダーとLOGI TUNEを連携すれば、予定表に登録されたWeb会議にワンクリックで参加できる。
ロジクール BRIO 105は、一体型プライバシーシャッターを搭載している。レンズ上をスライドするだけで、素早くカメラをオフにできるのだ。在宅勤務時に突然の来客があり一時的に席を外す場合でも、プライバシーシャッターを用いれば、意図しないものを映さずに済む。
逆光や暗所といった環境でも相手に鮮明な映像を届けられ、プライバシーの保護にもつながるWebカメラだ。
Goods
現場作業者の目線を共有
現場作業者の目線の映像と音声を、リアルタイムに遠隔拠点に共有・記録できたら支援が容易になる。結果として、作業支援者のリモートワークを促進してくれる。そうした働き方を実現する製品が、ザクティが発表した独自の画像処理技術によって、高度なブレ補正・水平維持機能を備えるウェアラブル映像デバイス「CX-WL100」だ。
CX-WL100は、眼鏡フレームをはじめ、スーツ・ヘルメットなど、装着場所を選ばない。今回筆者は、付属の眼鏡フレームにCX-WL100を装着してみたが、同梱されている眼鏡アダプターを本体に付けるだけで、容易に装着できた。本体の重量は29gと軽いため、装着時も耳への負担が少なかった。
CX-WL100で撮影している映像を配信するには、遠隔支援サービス「Xacti Booster Package」のスマートフォンアプリケーション「XactiViewerPro」を用いる。CX-WL100の本体ユニットとXactiViewerProを起動したスマートフォンを、USBケーブルでつなげるだけで映像の配信だけでなく、遠隔支援者と現場担当者の双方向通話が可能だ。さらに、Xacti Booster PackageのWebアプリケーション「Xacti Cloud Manager」を用いれば、XactiViewerProで配信した映像をクラウド上で確認・管理できる。
PCやスマートフォンと多様なデバイスで映像の確認ができ、装着の負担も少ないウェアラブル映像デバイスだ。
Software
電子取引データを自動入力
改正電子帳簿保存法の対応に2年の猶予期間を設ける経過措置「宥恕措置」が2023年12月で終了する。従って企業は、宥恕措置の終了までに書面をデジタルデータで保存できる環境を整えなければならない。そこで活用したいのが、アンテナハウスの電子取引データの管理・保存をサポートするソフトウェア「電子取引Save」だ。
電子取引Saveは、PDFのテキスト情報を抽出・解析する「テキストサーチ」機能を搭載する。証憑区分や取引金額などを登録フォームに自動で入力するため、電子取引Saveへ情報を登録する手間が大きく省ける。検証時に使用してみたが、電子取引SaveにPDFを読み込ませるだけで入力が完了するので、効率的に作業できた。
レイアウトが同じ書類を多用する場合は、情報入力に使うテンプレートを登録する「テンプレート」機能を使用すると良い。頻繁に使用する書類のPDFから、テンプレートの適用を識別する文字列と、取引金額といった抽出を行う文字列を登録すると活用可能だ。実際に使ってみたが、識別に使用したい文字列の付近で左クリックし、ドラッグして該当の文字列を枠で囲めば登録できるため、容易な操作でテンプレートの用意が行えた。分かりやすく効率的に電子取引データの管理・保存が行える本製品は、改正電子帳簿保存法への対応を強力にサポートする。
電子取引Save
アンテナハウス
価格(税込):11万円(スタンダード)