アカウンタビリティ(accountability)
「アカウンティング(会計)」と「レスポンシビリティ(責任)」の2つの単語を組み合わせた造語で、「説明責任・説明義務」という意味。企業・行政などが自らの活動について公衆や利害関係者に報告・説明する社会的責務のこと。また、結果の報告のみではアカウンタビリティを果たしたとは言えず、次の改善策・解決策を示すことも重要とされる。
1960年代のアメリカで生まれた考え方で、90年代半ば頃から日本に広まった。元々は経営用語として使わており、例えば経営者が株主に対して、企業の経営状態や財務内容を説明する義務を指していた。現在は、行政機関や企業に限らず、医療や教育現場など広い分野で使われている。
アカウンタビリティとよく似た言葉に「レスポンシビリティ(responsibility)」があり、「責任・責務」という意味を持つ。アカウンタビリティが結果に対する説明責任であるのに対し、レスポンシビリティは業務を遂行する義務のことを指す。
企業などで権限を持つ管理者は、適切にアカウンタビリティを果たす必要がある。適切なアカウンタビリティが透明性を高め、企業の暴走や不正を防ぎ、経営の健全性を確保することにつながる。
(青木逸美)