ソブリン・クラウド

ソブリン・クラウド(Sovereign Cloud)は、各国の法律や規則に準拠し、セキュリティ基準などを満たした信頼性の高いクラウドサービスのことを指す。「ソブリン」は「国家主権」を意味する言葉で、ソブリン・クラウドには「データ主権」と「技術主権」の2つの意味合いが含まれる。

クラウドサービスの活用が広がる中、各国の法律への対応が重要な課題となってきている。従来のクラウドサービスはグローバル規模で展開されているため、法規制への対応が明確とは言えない。ソブリン・クラウドは各国の法律や規制に基づき、データの保存場所やアクセスを厳格に管理。セキュリティ対策やコンプライアンス要件を満たしたクラウドサービスを提供する。

ソブリン・クラウド導入の際には、「法規制への対応状況」「セキュリティ対策」「データ主権の確保」「コストパフォーマンスと柔軟性」などを精査し、自社のニーズに合ったサービスを選定することが重要だ。

日本でのソブリン・クラウドに対する認知度はまだ低いが、DXやサイバーセキュリティ対策の強化などを背景に、関心が高まりつつある。

(青木逸美)

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