弓月ひろみが日本HPに聞く、働き方改革に効くPCとは?

高いモバイル性能とセキュリティ性能が決め手


日本HP『HP EliteBook 830 G5』

働き方改革が叫ばれてから2年あまり。禁止されていたPCの持ち出しは解除され、オフィス外での作業も許されている企業が増えてきました。しかし社外でのノートPCの利用は盗難や紛失、公衆Wi-Fi経由によるウイルスの感染など危険がいっぱい。そこで、日本HPに働き方改革に効くPC『HP EliteBook 830 G5』について、デジタルに精通している弓月ひろみさんに取材していただきました。

文/弓月ひろみ、撮影/岡田清孝、ヘアメイク/服部友美


弓月ひろみ(ゆづきひろみ)

@yuzukihiromi
公式サイト

タレント・文筆家、iPhoneケース専門家。デジタル系に強く、ウェブ媒体やLINE本、書籍寄稿のほか、ロバート・ハリス氏とラジオ出演や、和菓子に強いフードアナリストでもある。

 皆さんは、“モバイルワーク”していますか?

 会社員であっても、社内からノートパソコンを持ち出し、好きなところで作業ができるモバイルワーク。これまで、自分のデスクで仕事をするのが当たり前だった日本の企業も、働き方改革というキーワードをきっかけに、場所に縛られない、柔軟な働き方を推進するようになりました。そうすることで、社員の満足度をあげ、業務もコストも効率化しよう、という動きです。

 ただ、オフィスの外にパソコンを持ち出すとなると、気をつけなければならないのが、セキュリティです。端末の中には、企業のありとあらゆる大切なデータが入っています。もし、自分の不用意な操作でウイルス感染し、データ漏えいが起これば、企業の存続にも関わります。そうなる前に、しっかりと対策をとる必要があるのです。とはいえ人間ですから、完全なノーミスは難しいもの。そんな時、支えてくれるのが、HPの「高セキュリティ性能」を持つ、モバイルノートパソコンです。

2020年1月14日にWindows 7のサポートが終了を迎えるため、2019年はパソコン移行の時期。Windows10への切り替えの際、せっかくならセキュアで、モバイルワークに則したパソコンを購入したいですよね。

今回は日本HPにお邪魔して、「新しい働き方を支えるモバイルノートパソコン」について伺いました。お話いただくのは、 マーケティング・アライアンス担当のマネージャーをされている松本英樹さんと、プロダクトマネージャーの宮澤 彩さんです。

本格的モバイルワーク時代到来。その時、最適なノートPCとは?

左からマーケティング・アライアンス担当 マネージャーの松本英樹さんと、プロダクトマネージャーの宮澤 彩さん

弓月ひろみ(以下弓月) 「働き方改革と言うキーワードが登場してから、2年ほど。モバイルワークが当たり前の時代になりましたね」

松本英樹さん(以下松本) 「企業単位の導入も増えています。実は私たちも、出社は週に一度。あとは好きな場所で活動しているんですよ」

弓月 「えっ。週1回!」

松本 「残りの時間は自宅で働いています。家族と過ごす時間が楽しいですし、育児に関わる時間も増えました」

宮澤 彩さん(以下宮澤) 「出社する日を決められるので、体調を崩した際の通院も楽ですよ。移動中や旅先で作業を行うこともあります。自分の生活リズムに合う働き方は、作業効率が上がるだけでなく、精神的な負担も少なくなりますね」

弓月 「そうなると、必要なのは、やはりモバイルワークに強いパソコンですね」

松本 「いまおススメなのは、『HP EliteBook 830 G5』です。米軍調達基準(MIL-STD)をクリアする頑丈さで、重さも1.33kg(最小構成時)。LTE 内蔵なので、どこでもネットに接続できて、しかも速いんです」

13.3インチのモバイルPC『HP EliteBook 830 G5』。第8世代インテル® Core™ プロセッサーを搭載し、東京生産(Wi-Fiモデルは東京生産、LTE内蔵モデルは海外生産)でフルカスタマイズに対応

弓月 「モバイルワークにLTEは必須ですよね。Wi-Fiルーターは繋がるまでが結構ストレスだったり、充電も別途必要なので、わずらわしくて」

松本 「外出先で拾うWi-Fiには出所不明なものも多く、傍受の危険性があります。セキュリティの面から考えてもLTE内蔵が安心です」

 松本さんによると、LTE対応PCがなぜ注目されるのかとの理由は、以下の2つを挙げていました。

理由1:Wi-Fiだと意図せず接続して情報を抜き取られる可能性がある

 公共Wi-Fiスポットへの接続は慎重になると思いますが、偽のフリーWi-Fiスポットも存在するため、意図せず接続して情報を抜き取られる可能性が否めません。このためWi-Fiを使わずに閉域網であるLTE通信のみに制限することで、セキュリティを確保できます。

理由2:ネットワークの常時接続を可能にし、クラウドベースでの作業ができる

 GoogleドライブやOffice 365など、クラウドベースのアプリを普段から利用しているのであれば、場所を気にせずパソコンを開いただけですぐにネットへ接続できるLTE通信は非常に便利。テザリングで接続するより格段に作業効率をアップさせます。

グローバルに対応しキャリアアグリゲーションにも対応する高性能な「Intel XMM 7360 LTE-Advanced」モジュールを搭載可能で、いつでもどこでもネット接続可能。モバイルワークには不可欠な要素だ

弓月 「HPのパソコンは、とにかくモバイルワーク時のセキュリティ対策に力を入れている印象があります。背後からの覗き込みを防ぐ機能とか……」

宮澤 「内蔵型のプライバシースクリーン、“HP Sure View Gen2”ですね。液晶を物理的に白濁させて、画面を隠す機能です」

弓月 「カフェで仕事している時、隣席で作業する人のデータが見えてしまい、困ることがあります。見たいわけじゃないのに、目に入ってしまって。プレゼンの資料とか、Excelデータとか……私がライバル会社の人だったらどうするんだろうって、ヒヤヒヤしちゃうんですよ」

宮澤 「HP Sure View Gen2なら、F2ボタンを押すだけで、両隣45度がプライバシー領域になるので、無意識にデータを見せてしまうこともありません」

弓月 「社員のモバイルワークが推進される一方で、データ漏えいの危険性は今後大きな課題になっていきそうです。情報を保護する機能がプリセットされているというのは、大きな安心につながりますね」

ボタン1つで横の席からの視線をカットできる「HP Sure View Gen2」。情報漏えいはこんなささいなことからでも防げる

個人管理のパソコンでも、ウイルスからしっかり守るIntel VTの仕組み

松本 「モバイルワークには、常にセキュリティの問題がついて回ります。自由に働く社員が増えるほど、ウイルス感染のリスクも高まるからです」

弓月 「個々のパソコンが独立しているからこそ、管理も難しいですよね」

松本 「いまだに、メールの添付ファイルを開いたり、悪意あるウェブからウイルスに感染し、情報漏えいする事故は、あとを絶ちません」

IPA発表の「情報セキュリティ 10 大脅威 2018」より、2017年で個人及び組織向け脅威の順位付け。標的型攻撃やランサムウェア、ビジネスメール詐欺による被害はいまだ後を絶たない

弓月 「今のウイルスは、本当に見分けがつきません。“請求書”と書かれた添付ファイルを、本物と信じて開き、感染した知人がいました。人間はロボットではないですから、ミスを完全に防ぐというのは、不可能に近いですよね」

松本 「EliteBookシリーズは、そんなミスから守るための“HP Sure Click”という機能を搭載しています。これは、偽ファイルをうっかり開いたり、悪意あるサイトを見てしまっても、ウイルスに感染しない仕組みです」

弓月 「回避する、というならわかりますが……普通、開いてしまったら、感染しますよね?」

松本 「 それが、大丈夫なんですよ」

 松本さんによると、この仕組みは、Intel VT(Intel Virtualization Technology)という、1台のパソコンで複数の仮想マシンを同時に動作させる技術のおかげだとのこと。通常、1台のパソコンで動作する OS は1つですが、仮想マシンを利用した場合、例えば Windows 10 と 過去のWindows の同時動作が可能になります。

インテルのCore プロセッサーシリーズには、Intel VTが組み込まれており、仮想化をハードウェアで支援できる

 HP Sure Clickは、このテクノロジーを用いて「ファイルを開くだけ」または「ブラウザを開くだけ」という作業に特化した極小の仮想マシン(Micro Virtual Machine)をPCの中で瞬時に作り出します。つまり、悪意あるファイルに触った瞬間、ウイルス感染するための隔離された仮想空間が構築されるというわけです。

松本 「仮想空間の中の出来事ですから、どんなに悪さをしても、本体に影響しません。仮想OSを閉じてしまえば、一件落着です」

弓月 「本人たちは暴れているつもりでも…すべては仮想空間の出来事なんですね(笑)」

 社員に自由を与えるのは簡単ですが、結果、ミスが本人に重くのしかかるようでは意味がありません。セキュリティのしっかりしたパソコンを使うことは、イコール、働く人を守る、ということでもあるのでしょう。

指紋認証も用意。もしパソコンを紛失、盗難にあっても情報を守れる

全方位マイクとコラボレーションボタンでSkypeがスムーズに

弓月 「出社していないほかの社員や、外部の方とのミーティングはどうされているんですか?」

宮澤 「Skypeのビデオ通話でやりとりすることが多いですね。EliteBookにはSkypeに特化した“コラボレーションボタン"がついているんですよ」

弓月 「あっ、ほんとだ。キーボードに、専用ボタンがついてるんですね。ミュートのオンオフや、画面共有も簡単なのは嬉しいですね」

キーボード上部にならぶ専用ボタン。Skypeからの着信もボタン1つで通話ができる

宮澤 「ノイズキャンセル機能で、会話もクリアに聞こえます。360度全方位マイクがついているので、パソコンの背面からも音を拾えるんですよ」

弓月 「すごい! 私、ずっと不満だったんです。複数人が集まる、会議室でのビデオカンファレンスで、パソコンの裏側にいる人の声が届かないことが、よくあるんですよね」

宮澤 「そうなんですよ。こっちの声を届けるために、いつの間にか全員がカウンター席のように1列に並んでいたり(笑)」

弓月 「これなら外付けマイクも要らないし、別途カメラも不要。これ1つで解決してくれるのがいいですね」

天板側には、小さい穴が2つあり、それがマイクとなっている。これにより自分の正面に座っている人の音声もクリアに拾える

宮澤 「ちなみに、自宅にいる時など"音声のみで映るつもりはなかったのに、不用意にビデオを起動してしまった"ということ、ありませんか?」

弓月 「あります! メイクしていないのに、うっかり映ってしまったことが……」

宮澤 「そんなトラブルをなくすためにも、カメラ部分にはスライドシャッターをつけました。同時にマルウェア侵入によるWEBカメラの遠隔操作犯罪からも身を守ることができるんです」

弓月 「カメラ部分を付箋やテープで隠している人を見かけますが……これはスマートですね」

とてもアナログ的だが、カメラを確実に隠す最適な手法。指で簡単にスライドできる

Skypeミーティング時にも、カメラがオンになっていても、シャッターを閉じていれば映らずに済む

『HP Thunderbolt Dock G2』を活用した先進のワークスタイル

弓月 「出社は週に1度というお二方ですが、会社に来た時はどのようにパソコンを使っているんですか?」

松本 「普段モバイルワークに使うパソコンを、そのまま社内のディスプレイに接続して使います。活用しているのはこのドッキングステーション、『HP Thunderbolt Dock G2』です」

ドッキングステーションの『HP Thunderbolt Dock G2』。上部にはビデオ会議で利用できるマイク・スピーカーユニットを組み合わせていて、カスタマイズできるのも特徴

宮澤 「デスクのディスプレイとノートをつなぐとき、面倒なのがケーブルです。マウスや外付けキーボード、有線LANなど……どうしても、ごちゃごちゃしてしまいます。でも、このHP Thunderbolt Dock G2を使うと、ケーブル1本でスムーズに接続できます。使うのは、USB TypeCか、Thunderboltのどちらか。デスク周りがシンプルに片付き、操作性も良いんです」

松本 「こちらにも、Skype専用のボタンがついていて、着信もワンボタンで受け取れます。映像出力をしながら、PC側へ充電することも可能なので再度外出する際も安心です」

ケーブル1本で接続できるので、着脱も簡単。充電もでき外部ディスプレイへの出力も可能なので、オフィスに1台あると便利

Skypeで着信があったら、LEDが光るのでタッチするだけで通話開始できる

 働き方改革とモバイルワークを支える、LTEなどの高いモバイル性能・利便性を持つノートブックパソコン『HP EliteBook 830 G5』。13.3インチディスプレイを搭載した、最近流行のベゼルレスタイプで、作業領域が大きいのも特徴です。

 持ち運びに適した、1.33kg(最小構成時)の軽さと、満員電車の圧力にもへこたれない米軍調達基準(MIL-STD)も、とても魅力的。そして、利便性だけではない「これ一台で安全」な高いセキュリティ性能があれば、自由な働き方に付随するリスクを最小限に抑えることができるでしょう。必要なセキュリティは標準で搭載されているので、追加のコストはかかりません。大企業から中小企業まで幅広く、納得して導入できるのではないでしょうか。既存のWindows 7マシンのリプレイスとしても、最適なパソコンと言えそうです。

 松本さん、宮澤さん、ありがとうございました。