Microsoft Officeで業務効率アップ!【第49回】

Office 365がMicrosoft 365へと進化。嬉しいポイントも


常に最新のMicrosoft Officeの機能を使いたかったり、複数のパソコンを利用しているなら、サブスクリプションの「Office 365」がおすすめだ。そのOffice 365だが、この春「Microsoft 365」へと名称が変更になった。まあ考えてみれば、Office以外のOneDriveやSkypeなどのアプリも含まれるので当然だろう。単なる名称変更かと思いきや、機能がいくつか追加されているので紹介していこう。

文/戸田 覚


プレミアムテンプレートを追加

 ユーザーにとって最も嬉しいのは、プレミアムテンプレートが追加されたことだろう。一番わかりやすいのは、Microsoftのウェブページでチェックすることだ。こちらにプレミアムテンプレートのおすすめが表示される。

 また、ExcelやPowerPointなどでテンプレートを検索する際に「プレミアムテンプレート」と入力する手もある。ただし、僕が試した時点では、Office 2016の使い方なども表示されたので、すべてがプレミアムテンプレートではないかもしれない。

 もっとも、テンプレートは用途に合った物を使うのが目的なので、プレミアムか否かは関係ないだろう。まずは、Microsoftのウェブページでどんなものが追加されたのか、確認しておくといいだろう。

 PowerPointのカレンダーなどは、非常に素晴らしく、市販のカレンダーにも引けを取らない。とはいえ、このあたりはテンプレートと言うよりは完成ファイルに近い。なにも加工せずにそのまま使った方が素敵そうだ。

Microsoftのウェブページでプレミアムテンプレートを表示した

PowerPointで検索してみたが違うものも含まれているようだ

カレンダーのプレミアムテンプレート。素晴らしい完成度で思わず見入ってしまう

個人向けのVaultなども追加

 Microsoft 365では、OneDriveの機能もいくつか追加されている。個人向けのPersonal Vaultは、OneDrive内の保護されたエリアだ。通常のOneDriveよりも、さらに保護が強化されており、2段階認証が利用できる。顔、指紋、コードなどを利用してファイルを開けるようになる。

「OneDrive PCフォルダーバックアップ」は、デスクトップ、ドキュメント、画像フォルダーなどを自動的にバックアップする機能だ。こちらはサブスクリプションがなくても利用可能だが、その場合最大5GBに限られる。

Personal Vaultの2段階認証

こちらの「バックアップを管理」から、パソコンの重要なフォルダーをバックアップできる

筆者プロフィール:戸田 覚

1963年生まれ。IT・ビジネス書作家として30年以上のキャリアを持ち、「あのヒット商品のナマ企画書が見たい」(ダイヤモンド社)など著作は150冊を超え、IT系、ビジネス系を中心に月間40本以上の連載を抱えている。テレビ・ラジオ出演、講演なども多数行っている。