Microsoft 365で業務効率アップ!【第91回】

テーマを変更してMicrosoft Officeを楽しく使おう


Microsoft Officeは、アップデートの度に外観が変わっている。昔は、プルダウンメニューからコマンドを選んでいたのだが、いつのまにかリボンの存在にも慣れて、意識せずに使っている方が多いだろう。スマホでは、テーマを変更し、外観を変えて楽しく使えるアプリも多いが、実は、パソコンのMicrosoft Officeもテーマを変更して利用できるのだ。今回はその設定方法を紹介していこう。

文/戸田 覚


テーマの設定は簡単

 Microsoft Officeのテーマは簡単に設定できる。「ファイル」メニューの「オプション」から設定すればOKだ。Word、Excel、PowerPointそれぞれ同じメニューから設定できる。テーマには、カラフル、濃い灰色、黒、白の4つのカラーが用意されている。

 多くの方が、初期設定の「カラフル」で使っていることだろう。カラフルでは、Excelは緑、Wordは青、PowerPointはオレンジという、それぞれのテーマカラーが設定されている。他の濃いグレー、黒、白は、設定するとどのアプリでも同じ色になる。

 なお、設定はどのアプリから行ってもOKで、すべてのアプリに共通の設定が実施される。

テーマは「ファイル」-「オプション」-「テーマ」で切り替えられる

アプリごとに色合いの違う「カラフル」は、初期設定のテーマだ。Excelの場合

同じくPowerPointの場合

斬新な濃いグレーや黒

 テーマの中でも、濃いグレーや黒は、見慣れない色合いでとても斬新だ。スマホでは、ダークモードという黒いデザインがよく採用されているが似たイメージの配色になる。

 スマホの場合、ダークモードを採用するとバッテリー消費量が抑えられるというメリットがある。有機ELディスプレイは、画面が暗いほど消費電力が少ないのだ。パソコンにも、まだ数は少ないが、有機ELを採用したモデルが登場しているので、ぜひ濃いデザインを使ってみたい。

 濃いグレーや黒は、メニュー周りの色が抑えられているので、編集作業に集中しやすいという効果もあるだろう。見慣れない色合いなので、ちょっと「できる人」を気取ってみるのにもおすすめだ。

 なお、白は、昔のMicrosoft Officeに近いシンプルなカラーになる。こちらも好みで利用するといい。

濃いグレーのテーマカラー

黒のテーマカラー

白のテーマカラー

背景も変更可能

 Microsoft Officeでは、テーマ以外に、背景も変更可能だ。この背景は、Microsoft Officeのメニューの上の部分の図柄があっさりと変わるだけなので、ほとんど気が付かないかもしれない。逆に言うと仕事には影響がほぼないはずなので、気軽に変更してはいかがだろう。

背景は多くの図柄から変更可能

上のバーの部分の模様が変わったことがわかるだろう

筆者プロフィール:戸田 覚

1963年生まれ。IT・ビジネス書作家として30年以上のキャリアを持ち、「あのヒット商品のナマ企画書が見たい」(ダイヤモンド社)など著作は150冊を超え、IT系、ビジネス系を中心に月間40本以上の連載を抱えている。テレビ・ラジオ出演、講演なども多数行っている。