動画制作や画像編集といったクリエイティブな作業を行うに当たり、PCには高い処理性能が求められる。その一方で高い処理性能を持つPCは、デスクトップPCや重量があるノートPCをはじめ、持ち運びに適さないことが多い。しかしハイブリッドワークの定着により、業務で用いるPCには携帯性が求められており、クリエイティブな作業を行うPCも例外ではない。そうした背景を踏まえ、高い処理性能と優れた携帯性を持つマウスコンピューターの16インチノートPC「DAIV Z6-I7G60SR-A」を紹介しよう。

クリエイティブなタスクを高速化

 DAIV Z6-I7G60SR-Aは、CPUに「第13世代インテル Core i7-13700H プロセッサー」を、GPUに「NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPU」を搭載した16インチノートPCだ。

 第13世代インテル Core i7-13700H プロセッサーは14コア/20スレッドの高い処理性能を備えており、エンコードやレンダリングの速度を向上させられる。またグリスにはリキッドメタルを採用。発熱を効率良くヒートパイプに伝導させることが可能だ。NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPUは、3Dや映像制作、ライブストリーミング、AIツールなど、さまざまなクリエイティブなタスクを高速化することで、作業時間を短縮可能な「NVIDIA Ada Lovelace アーキテクチャ」が採用されている。

 DAIV Z6-I7G60SR-Aは、マウスコンピューターのクリエイター向けPCブランド「DAIV」で初めて「NVIDIA Studio」の認定を取得している。NVIDIA Studioとは、SDKやフレームワーク・ライブラリといった開発に必要なソフトと、ソフトを適切に動作させるためのドライバーで構成された「NVIDIA Studio Stack」、NVIDIA RTX GPUを組み合わせたクリエイター向けのプラットフォームだ。NVIDIA RTX GPUの性能を生かすことで、より高い処理性能を発揮できるようになり、ソフトウェアの安定性も向上させられる。

 こうした高い処理性能を備えることで、DAIV Z6-I7G60SR-Aは動画・音声編集やカラーコレクション、モーショングラフィックスまでの動画編集/制作に関する一連の作業を一気通貫で行えるソフトウェア「DaVinci Resolve」推奨モデルともなっている。

DAIV Z6-I7G60SR-A

高い精度で色の正確性を実現

 クリエイティブな作業を行いやすくするための工夫が筐体にも施されている。

 モニターにはアスペクト比16:10のWQXGA(2,560×1,600)16インチノングレア液晶を採用している。またsRGB比100%の広い色域への対応に加え、sRGBの色空間でDelta E≦2の高い精度での色の正確性を実現。忠実な色表現が可能なため、写真・動画の編集作業や、イラストなどの作成にも最適だ。こうした色再現は出荷前のキャリブレーションにより作成されているため、カラープロファイルを適用するだけで利用できる。

 さらにDAIV Z6-I7G60SR-Aは、輝度の範囲と色域を向上させるDolbyのHDR技術「Dolby Vision」と、Dolbyの立体音響技術「Dolby Atmos」を搭載している。Dolby Visionによるコントラストの高いリアルな映像表現と、Dolby Atmosによる立体的で臨場感あふれるサウンドで対応の動画コンテンツを視聴可能だ。

 制作データのダウンロード/アップロードもスピーディーだ。最大2.4Gbpsの高速通信に対応した無線LANの搭載に加え、多数の電波が飛び交う都心部やマンションなどで電波の影響を受けにくい6GHz帯を利用できる「Wi-Fi 6E」に対応している。

 もちろんノートPCの最大の強みである携帯性も優れている。筐体に軽く強度の高いマグネシウム合金を使用し、薄さ約18.5mm、重量約1.6kgの薄型かつ軽量設計と、約16時間(JEITA測定法2.0での測定結果)の長時間駆動を両立させた。

 高い処理性能とこだわりの筐体設計によって、クリエイティブな作業をスムーズにしてくれるノートPCだ。

アスペクト比16:10のWQXGA16インチノングレアモニターは、sRGB比100%の広い色域に対応している。