ファイルの考え方

 例えば、Wordでノートを記録するとしよう。すると、1枚のノートがひとつのファイルになることが多く、大変に管理しにくい。かといって、ひとつのファイルにたくさんのノートを書いていくと、これまた区切りがあやふやで、ひとつひとつのノートを探すのが大変になる。つまり、Wordはコピー用紙のような感覚でしか使えないので、日々使うノートには向いていない。対して、OneNoteは、その名の通りノートブックなのがとても楽なのだ。
 まずは、そのファイルの仕組みを把握しておこう。OneNoteでは、ノートブックがひとつのファイルとなる。その下に各ページをまとめるセクションがあり、さらに最下層にノートがある仕組みだ。しかも、このノートにはページの区切りがないのでどんどん書いていける。

OneNoteの構造はこのようになっている

たくさんのノートを管理していこう

 感覚的にOneNoteは、ルーズリーフを整理するバインダー型のノートだと考えるとわかりやすい。バインダー全体がノートブックで、たくさんのページをセクションで仕分けするのだ。
 OneNoteを活用するポイントがここになる。まず、ノートブックはあまりたくさん作らない方がいい。個人用と仕事用程度に切り分けておくだけでいいだろう。もちろん、複数の仕事を受け持っているなら分けてもかまわない。

OneNoteの画面の役割はこのようになり、セクションが各ノートを分類する
ノートブックはひとつがひとつのファイルになる

セクションが重要だ

 重要な区切りがセクションになる。こちらは自由に分類すればいいのだが、細かく切り分けるほど探すのが大変になってくる。
 例えば「会議」というセクションに会議のまとめを延々と記録していくと、量が増えすぎて厳しい。そこでおすすめするのが、「Old会議」というセクションの作成だ。もちろん名前は何でもいいのだが、古くなったノートをそちらにドラッグで移行するわけだ。こうすることで、いま使っているセクションの数を一定に保って見やすく、使いやすくなる。
 こんなことを想定して、最初にノートの整理方法のルールを考えてから使い始めることをお勧めする。
 次回もOneNoteの基本的な使い方を紹介していく。

セクションを作ってその中に各ノートのページを振り分ける
実際に筆者が利用しているセクション
古くなったノートを「Old」セクションに移していく

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