PC

キーを押せばサッと画面が反転

 ハイブリッドワークの定着によって、商談や打ち合わせをオンラインでも対面でも行うようになった。そうした多様なシーンで効果的な商談を行えるのが、Dynabookの14インチノートPC「dynabook RJ74/LY」だ。

 まずはオンラインの商談で好印象を残せる特長から見ていこう。dynabook RJ74/LYは、Webカメラの効果をまとめて変更できる「AIカメラエフェクター」を備える。AIが明るさを自動で補正したり、背景にフィルターを設定したり、顔の位置が中央になるよう補正したりしてくれるのだ。また、液晶の上部には360度集音可能なマイクを二つ搭載している。どの方向からの発言でも集音できるため、2〜3人程度でオンラインの商談に参加しても全員の音声をしっかり拾える。

 続いて、対面の商談で好印象を残せる特長を見ていこう。dynabook RJ74/LYのモニターは180度開き、画面情報を対面相手と共有できるスタイルに対応している。画面の表示向きを変えたい場合は、CtrlキーとAltキー、上矢印キーを同時に押すだけで良い。キーを押すだけなので、簡単に資料を提示できた。そして顧客先にPCを持っていくのであれば、携帯性は何より重要だ。dynabook RJ74/LYは本体重量が約940g、厚さが約15.9mmなので、移動の際もかさばらない。

 dynabook RJ74/LYでオンラインでも対面でも好印象を残し、商談の成功につなげよう。

360度集音可能なマイクを液晶の上部に二つ搭載している。
モニターは180度開き、資料を反転表示させることも可能だ。
dynabook RJ74/LY
Dynabook
価格(税込):53万6,800円〜

Peripheral

PCレス&セキュアに認証してスキャン

 エプソン販売は、A4ドキュメントスキャナー「DS-900WN」を発売した。A4用紙片面を70枚/1分の読み取り、両面では140面/1分の読み取りに対応した本製品を、レビューしていこう。

 本体サイズは幅296×奥行き212×高さ217mm(給紙トレイ装着時)とコンパクトで机の脇に置きやすい。本体重量は約3.7kgと両手で運べる重さなので、設置や移動もしやすいだろう。ADF(Automatic Document Feeder)には最大100枚までの給紙が可能だ。まとめた資料など大量の原稿も一度にセッティングでき、スムーズなスキャン作業を実現する。

 PCレスで書類をスキャンし、ネットワークを介して指定した宛先へダイレクトにデータの送信・保存を実現する機能を標準搭載している。スキャンデータは、FTPサーバー、SharePoint、クラウドなどへの保存が可能だ。クラウドサービスはMicrosoft OneDriveやGoogleドライブ、Box、Microsoft Teamsなど豊富な選択肢から選べた。

 ICカードやID/パスワードの入力によるユーザー認証にも対応した。パスワード機能は「設定」メニューの「管理者設定」「パスワード暗号化」で設定でき、セキュリティ対策も行える。

 DS-900WNは、PCレスや認証機能などより便利でセキュアな1台として活用できるだろう。

給紙や排紙をサポートする長尺な給紙トレイ&排紙トレイ。
本体前面のタッチモニターは分かりやすいアイコンで操作が可能だ。
DS-900WN
エプソン販売
価格(税込):19万8,000円

Peripheral

広角かつ高精細なリモートカメラ

 キヤノンは、4Kリモートカメラ「CR-N300」を発売した。4K UHDとフルHD映像に対応している本製品がどのようにビジネスシーンに生きてくるのか。広角で多様な接続に対応する機能性について、実利用を想定しつつ検証していきたい。

 CR-N300は、4軸方向で画角調整が可能な「光学式ブレ補正」を搭載している。2軸の縦回転補正と水平回転補正、2軸の上下左右補正に対応している。パンはマイナス170〜170度、チルトはマイナス30〜100度だ。カメラの操作は、全方向に対応するジョイスティック、ズームレバーが搭載された、リモートカメラ専用コントローラー 「RC-IP100」(別売)か、ネットワーク経由ながら操作応答性が高い「リモートカメラコントロールアプリ」と連携させてPC上で画角を動かせる。リモートカメラコントロールアプリを使用してみたところ、スムーズな操作性で画角を調整して人物を映せた。

 インターフェースには、有線LAN、SDI、HDMI、USB Type-Cなどを備える。PoEハブやリモートコントローラーなどさまざまな構成方法があるが、PCと有線LAN(もしくはUSB)接続をする方法が一番シンプルな構成と言えそうだ。

 撮影モードとして、背景をぼかし被写体を引き立たせる「ポートレート」や暗い場所で被写体を明るく撮る「ローライト」なども備える。映像制作や放送現場、Web会議などで重宝しそうだ。

縦回転補正と水平回転補正、上下左右補正が可能だ。
リモートカメラコントロールアプリでは、さまざまな撮影時の設定をPC上で行える。
CR-N300
キヤノン
価格:オープンプライス

Software

重要な通知やタスクを見落とさない

 ビジネスコミュニケーションのツールとしてチャットが導入されたことで、情報共有が迅速化した企業は多いだろう。その一方で、日々膨大な量のメッセージがやりとりされるため、重要な通知やタスクの詳細を見落としてしまう恐れがある。そうした課題を解決するのが、ネオジャパンのビジネスチャット「ChatLuck バージョン6.5」(以下、ChatLuck)だ。

 ChatLuckは、メッセージをピン止めする「後で読む」機能を備える。PC版ではメッセージに表示されるアイコンをクリック、スマートフォンアプリ版ではメッセージをダブルタップ、または長押しするだけでピン止めが容易に行えた。本機能を活用すれば、外出時や多忙時に対応を後回しにしたタスクを見落とさない。

 さらに、タスクの対応に当たって参照したい情報がある場合は「メッセージ横断検索」機能を活用すれば良い。グループチャットや個人チャットのメッセージをまとめて検索できる。検索したいキーワードに加えて、期間や送信者での絞り込み検索も可能だ。

 また、ChatLuckのバージョン6.5では、メッセージや添付ファイルを一括でエクスポート可能な機能が追加された。過去のメッセージのバックアップに役立ち、チャット履歴が消失するリスクを軽減できる。

 ChatLuckを活用すれば、情報の見落としに起因する業務の遅れやミスを防ぐことが可能だ。

メッセージをピン止めしておけば、多忙時に後回しにしたタスクの見落としを防げる。
メッセージ横断検索では、キーワードのほかに期間や送信者での絞り込み検索が可能だ。

ネオジャパン
ChatLuck バージョン6.5
価格(税込):330円/月(1ユーザー)(クラウド版)