オフィスで利用するプリンターといえば、印刷速度が速く鮮明な印刷が可能なレーザープリンターのイメージが強い。対してインクジェットプリンターは、印刷速度が遅かったり印刷物がにじみやすかったりするといった懸念を理由に、オフィスではあまり使われない傾向にある。しかしエプソンのビジネスインクジェットプリンターを使えば、そうした懸念を全て払拭可能だ。ビジネスインクジェットプリンターの魅力と共に、オフィスで活躍する特長を具体的に見ていこう。

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オフィスに適したプリンターとは

 会議資料や宅配発送伝票の印刷、領収書のスキャンなど、オフィスで複合機/プリンターを使用する場面は多数ある。文字資料を印刷する機会が多く、素早く印刷したいことから、オフィスには文字をくっきりと印刷でき、印刷速度が速いレーザープリンターを導入している企業が多いだろう。

 では、インクジェットプリンターにはどのようなイメージがあるだろうか。インクジェットプリンターには、色の再現性が高いメリットがある。しかしレーザープリンターと比較して印刷速度が遅く、印刷物のインクがにじんでしまう懸念があるため、家庭用プリンターのイメージを持つ人も少なくないだろう。

 そんな常識を覆すのが、エプソンのビジネスインクジェットプリンターだ。

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熱を使わないインク吐出を実現

 まずは、オフィスでエプソンのビジネスインクジェットプリンターがもたらす価値を説明しよう。エプソンのビジネスインクジェットプリンターでは、インク吐出に熱を使わない技術「Heat-Free Technology」を採用している。レーザー方式と比べてシンプルな印刷プロセスによって、オフィスにおける環境負荷の低減とストレスフリーな運用を実現するのだ。この強みやビジネスへの対応力が、オフィスで活躍する四つの魅力を生み出している。

 一つ目は、低消費電力な点だ。インク吐出に熱を使わないので、レーザープリンター※1と比べて圧倒的に電力消費が少ない。サステナブルなオフィスの実現に貢献するのはもちろん、災害発生時も低消費電力で稼働できるため、BCP対策にも役立つ。

 二つ目は、メンテナンスが簡単な点だ。インクジェット方式のシンプルな印刷プロセスでは、ビジネスで長く使用する際に発生する定期交換部品が少ないため、メンテナンスの手間と時間を削減可能だ。廃棄物の削減にもつながり、環境負荷も低減できる。

 三つ目はファーストプリントが速い点だ。Heat-Free Technologyはウォームアップ時間が短いので、レーザープリンター※1と比べてプリンターの立ち上がりが速い。少量の急ぎの印刷も素早く完了でき、無駄のない業務を実現可能だ。

 四つ目は多種多様なメディアに印刷が行える点だ。インク吐出に熱を使わないことで、熱に弱い用紙や厚みのある用紙など、さまざまな用紙へ印刷ができる。厚手の用紙に印刷すれば、質感の高い販促物の作成が可能だ。ドキュメントの表現力が上がり、高品質なチラシ・POPの内製化につながる。

 こうした魅力を持つビジネスインクジェットプリンターだが、オフィスで使うに当たって心配なのがトラブル発生時の対応だ。エプソンでは、プリンター本体から直接インターネットを通じて機器情報をエプソンに送信する「プリンターモニタリングサービス」を提供している。ユーザー側でトラブルの内容を説明する必要がないので、迅速な原因特定が可能だ。さらには修理の申告時に寿命が近い別の定期交換部品があった場合、一緒に該当部品の修理提案をしてくれる。繰り返しのメンテナンスの手間を省き、ユーザーのダウンタイム削減に貢献するのだ。

 また、後述の「PX-M7120F/PX-S7120」シリーズでは、5年出張保守付きの「5年保守セットモデル※2」も用意する。5年保守セットモデルでは、半年出張保証の保証書と定額保守サービス「エプソンサービスパック」の組み合わせによって、5年間の定期交換部品付きの保守モデルを実現する。万が一故障が発生しても5年間は修理代金が無償になるので、オフィスでも安心して使用可能だ。

 このように利便性、実用性、高性能さを兼ね備えるだけでなく、トラブル対応も充実したビジネスインクジェットプリンターは、オフィスで多くの価値を生み出せるのだ。

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多様なオフィスやシーンで活躍するラインアップ

 それでは、エプソンが提供するビジネスインクジェットプリンターのラインアップを見ていこう。

 まずは、A3インクジェット複合機「PX-M7120F」とA3インクジェットプリンター「PX-S7120」だ。2024年10月に新発売したPX-M7120FとPX-S7120は、モノクロ約1万1,500枚、カラー約8,000枚※3の印刷が可能な大容量のインクカートリッジを備えている。頻繁なインク交換の手間を減らし、業務のロスタイムを削減可能だ。また、オプションの「増設カセット」を装着すれば、最大1,985枚の大量給紙が行える。さらに両製品共に60万ページ※3の耐久枚数を実現し、生産性が求められるオフィスでも十分な仕様となっている。耐久性の不安を理由にインクジェットプリンターの導入をためらっていたユーザーにもお薦めの製品だ。

 次に、A4インクジェット複合機「PX-M887F」とA4インクジェットプリンター「PX-S887」だ。PX-M887FとPX-S887では、カラー/モノクロ共に約25ipm※3の高速印刷が行える。普通紙で600dpiの高解像度印刷が可能なため、細い線を使用する設計図や、デザインを鮮明に表現したいPOPの印刷にも役立つ。

 最後に、A4インクジェット複合機「PX-M382F」とA4インクジェットプリンター「PX-S382」「PX-S383L」だ。インクジェットならではのシンプルな構造によって消耗品の削減や大容量インクの搭載を可能にし、PX-M382FとPX-S382ではA4モノクロ文書約2.2円(税込)/1枚、PXS383LではA4モノクロ文書約0.7円(税込)/1枚※3の圧倒的な低ランニングコストを実現している。レーザープリンター※1に対して5年間のトータルコストで見ると大きな優位性があり、ビジネスユーザーのコスト削減に大きく役立つのだ。

 加えて本記事で紹介を行った機種では、耐水性が高い顔料インクを全色に採用している。そのためぬれてもにじみにくい上、マーカーもにじみにくく、裏移りもしにくい印刷物の作成が可能だ。

 オフィスで高生産性を発揮する多様なラインアップがあり、顧客ごとに最適な製品を選べる。現在レーザープリンターを使う企業も、ビジネスインクジェットプリンターにシフトしてはどうだろうか。ストレスのない使い勝手で効率的な業務を実現できるだけでなく、オフィスにおける節電やCO2の削減などへの対応も可能だ。


※1記事内の記述は全てエプソンのレーザープリンターとの比較。
※2製品購入後、エプソンサービスパック未登録の場合は5年保守対応は適用されない。
※3 測定条件はエプソンのホームページを参照。