PC

モニターの色合いを微調整できる

 ハイブリッドワークが浸透し、在宅勤務で用いていたPCを持ち歩くことも増えた。そうした中、携帯性に優れたノートPCとして、Dynabookが14インチノートPC「dynabook R7」を提供している。

 dynabook R7の本体の薄さは約15.9mm、重さは約940gと、薄型・軽量の設計だ。さらに約20.5時間の長時間駆動のバッテリーを備えるだけでなく、30分の充電でバッテリーの約40%を充電できる「お急ぎ30分チャージ」にも対応している。これらの特長によって、dynabook R7は携帯性に優れているのだ。

 dynabook R7はその優れた携帯性を生かすため、さまざまな場所で用いるときに便利な機能も搭載している。それが画面の色合いと色の濃さを任意に調節、登録できる「dynabook 色合い調整ユーティリティ」だ。本機能を試してみたが、色合いを寒色の「クール」から暖色の「あたたか」、色の濃さを「濃い」から「薄い」まで、スライダーを用いて細かく調整できた。さらに、画面の色合いと色の濃さをプリセットとして二つまで登録が可能だ。オフィスなどの室内用に適した色合いと色の濃さと、外出用に適した色合いと色の濃さで登録しておけば、画面を外出の度に調整する必要がない。

 薄型・軽量なボディと優れたバッテリー性能、そして外出に適した画面を容易に呼び出せるノートPCだ。

dynabook 色合い調整ユーティリティでは、色合いと色の濃さをスライダーで任意に調整できる。
本体の薄さは約15.9mm、重さは約940gと薄型・軽量のボディで持ち運びしやすい。
dynabook R7
Dynabook
価格:オープンプライス

Peripheral

頻繁に変える設定をお気に入りに

 作業領域を拡張するためにサブモニターを使う際の問題の一つが、スペースだ。配線が乱雑になるほか、モニターが机のスペースを圧迫することもあるだろう。こうした問題を解決するのが、アイ・オー・データ機器の21.5インチワイドモニター「LCD-C221DW」だ。

 LCD-C221DWはインターフェースにUSB Type-Cを搭載しているため、接続するノートPCがUSB Power Delivery対応のUSB Type-C ポートを備えていれば、ノートPCへの給電が行える。ノートPCの電源アダプターをつなぐ必要がなくなり、ケーブル1本だけで済むのだ。

 さらにLCD-C221DWの前面には、スマートフォンを立てかけられるスタンドが付いている。このスタンドを使えば、机が狭くてもスペースの有効活用が可能だ。実際にスタンドを使ったが、スマートフォンをコンパクトに置けたため、机のスペースが広くなった。

 サブモニターのもう一つの問題は、映像の色彩などに関わる画面設定だろう。LCD-C221DWは、よく使う設定項目をメニューのトップに登録できる「お気に入り登録」機能を備えている。検証時にブルーライトを低減させる「ブルーリダクション2」をお気に入り登録したが、メニューを開いたらすぐに選択できるようになったので、設定変更の手間が減った。本製品は、省スペースかつ効率的なサブモニターの活用を実現する。

スマートフォンスタンド付きの台座を同梱する。机上のスペース確保に役立つ。
お気に入り登録機能で設定項目を登録すれば、効率良く設定変更の操作が行える。
LCD-C221DW
アイ・オー・データ機器
価格:オープンプライス

Peripheral

タッチでWebカメラの映像を操作

 オフィス勤務に戻る従業員が増えたことで、会議室に複数人が集まって、遠方の取引先や支社などとWeb会議を行うケースが増えている。1対1のWeb会議はノートPCに備え付けのWebカメラで問題なかったが、複数人だと参加者全員が映り切らない。そこで活用したいのが、サンワサプライのスピーカー内蔵360度Webカメラ「CMS-V71BK」だ。

 CMS-V71BKは、スピーカーとマイクを内蔵した、本体周辺を360度撮影できるカメラだ。本体のカメラ面には指で操作可能な「タッチセンサー」を備えており、タッチセンサーで触った方向に映像を動かせる。実際に使用してみたが、センサーをなぞるだけで映したい方向を変えられた。操作の際にボタンを押す必要がないので、直感的に操作できた。

 画面の表示モードは、180度の映像を上下に2分割する「180°分割モード」や、上に360度の映像、下に1方向の映像を映す「360°パノラマ+1画面モード」など全部で6パターンを備える。表示モードの切り替えはカメラ面にあるボタンのほか、付属のリモコンでも行える。リモコンも使ってみたが、表示モードを選択可能な「MODE」ボタンを押すだけで変更できた。表示モードのほかに、画面の拡大やマイクのオン/オフも操作可能なため、本体が離れていても快適に操作が行えた。複数人がオフラインでWeb会議に参加する場合でも、CMS-V71BKがあればスムーズな進行を実現する。

カメラ面に備えるタッチセンサーで、映したい方向を簡単に変更できる。
表示モードはリモコンでも変えられる。本体が離れていても、スムーズに操作可能だ。
CMS-V71BK
サンワサプライ
価格(税込):6万500円

Software

記入欄を認識してテキストボックスを自動作成

 電子帳簿保存法の改正などによって、これまでの紙主体の企業文化が変わり、PDFデータでの運用がメインになっていくことが見込まれている。そうした変化に対応していく為に、ソースネクストから発売されたPDF編集ソフト「いきなりPDF Ver.11 COMPLETE」を活用するとよいだろう。

 いきなりPDF Ver.11 COMPLETEは、PDF形式の申請書の記載をサポートする。申請書の記入欄を自動で認識し、テキストボックスを配置する「書き込み」機能を備えている。筆者が本機能を有効化したところ、即座にテキストボックスが配置された。そのため、申請書の記載に時間をかけることはなかった。加えて、以前に記入した項目がある申請書で書き込み機能を実施すると、AIが自動で同じ内容を入力する。申請書の記載時間をさらに短縮できるのだ。

 いきなりPDF Ver.11 COMPLETEは、はんこやスタンプ、注釈、描画といったPDFに追記するツールを集めた「ツールパレット」を搭載しており、使いたいツールがすぐに用いられる。内容を確認したことが分かるようなチェック済みの印を入れたり、承認済みのスタンプを押したりできる。さらに注釈を用いることで、テキストボックスの生成や、PDFに記載されている内容に打ち消し線などを加えられる。

 PDF形式の申請書の記載や確認作業をサポートするソフトだ。

申請書などの記入欄には自動でテキストボックスが生成され、PDFの書類の記入を容易にする。
はんこやスタンプ、注釈、描画などPDFに追記するツールを集めた「ツールパレット」を搭載している。

いきなりPDF Ver.11 COMPLETE
ソースネクスト
価格(税込):1万890円