バックアップはデータの保護には欠かせない観点だが、より高度なセキュリティソリューションなら高い精度で保護や管理が行えそうだ。企業の財産であるデータを保持しビジネスを進めていくには、連携して動作するセキュリティ機能と緊密に統合されたデータ保護、および復元機能が備わっている必要がある。そのため、データ保護機能と外部の脅威を想定したサイバーセキュリティをネイティブに統合する製品が望ましい。アクロニス・ジャパンのサイバープロテクションサービス「Acronis Cyber Protect 16」は、そうした高度なセキュリティ機能を有する製品だ。

SaaS内のデータを広範囲に保護

 Acronis Cyber Protect 16は、全ての保護機能を実行できるシンプルな単一画面を採用している。迅速かつ容易に問題を特定して対処できる統合保護管理に貢献する。サイバープロテクションは三つの柱で高度に実行する。プロアクティブ(事前対策)の観点では、脆弱性診断、パッチ管理、セキュリティポスチャ管理、脅威ハンティング、およびバックアップからのマルウェアの除去を行える。有効化の観点では、継続的なデータ保護、リアルタイムの脅威対策、および情報に基づく脅威調査が可能だ。さらに、再有効化の観点では、セキュリティインシデントへの高速対応と攻撃に対するロールバックでのデータ復元、統合ディザスタリカバリ、およびフォレンジックバックアップやリモート接続などの追加の調査機能も活用できる。
 エンドポイントでの検出とインシデント対応が可能で、情報に基づく脅威の調査と対応に加えて、未知の脅威を高度に検出できる。パッチの問題でシステムが使用できなくなるリスクを排除する。最新のパッチを適用する前に、自動的にイメージバックアップを実行するので、パッチで問題が発生した場合に、簡単に復元してシステムを稼働状態にロールバックが可能だ。

最新バージョンのAcronis Cyber Protect 16からEDRに対応した。

多様な保護・バックアップ機能を選べる

 アクロニス・ジャパンが提供しているエージェントソフトは常に最新のデータに更新される。リスト済みのアプリケーションで行われた変更を全て監視し、継続的にバックアップを行うため、最新の変更も失われない。任意のファイル、フォルダーからディスクイメージのバックアップに独自のランサムウェア感染対策を標準で提供しており、ユーザー操作による簡単なワンクリックリカバリーでエンドポイントデバイスの復旧に対応する。

 Acronis Cyber Protection オペレーションセンター(CPOC)のグローバルネットワークとの連携も可能だ。マルウェア、脆弱性、自然災害およびデータ保護に影響を与える可能性のあるさまざまな脅威のトレンドに関するリアルタイムのアラートを受信できる。AIベースの高度な振る舞い検知を含む「NGAVエンジン」を採用しており、ゼロデイ攻撃を含む未知のサイバー攻撃からシステム、データ、アプリケーションを保護する。

 従来のAdvanced Editionに追加費用不要でEDR機能が利用可能になった。AI/MLベースの検知、分析とセキュリティ専門家でなくても理解可能なガイダンスも活用できる。エンドポイント管理機能としては、脆弱性診断、パッチマネジメント、HDD故障予兆診断、URLフィルタリング機能に対応している。ハードウェアレス導入で、クラウド機能はオプションとして「アクロニス クラウドストレージ」(無償容量限定バンドルあり)も追加可能だ。Microsoft 365内のデータも保護できる。

 バックアップからのグローバルおよびローカルの許可リストも作成可能だ。行動ヒューリスティックなどの高度なマルウェア対策テクノロジーを使用してバックアップをスキャンする。組織の固有のアプリケーションを許可リストに登録して、将来の誤検知を回避する。

 セキュリティとバックアップ・リカバリー機能を豊富に備えたAcronis Cyber Protect 16は、機密情報を強固に保護したい企業にお薦めのソリューションだ。