エンベデッドセキュリティ

エンベデッド(embedded)には「組み込む」という意味があり、特定の機能を実現するために組み込まれたコンピューターシステムを「組み込み(エンベデッド)システム」と言う。「エンベデッドセキュリティ」とは、組み込みシステムの安全性を確保するためのセキュリティ対策を指す。

組み込みシステムは、スマート家電などIoT(モノのインターネット)をはじめ、PC周辺機器、医療機器など、多くの製品に用いられている。これらのデバイスは不正アクセスやデータ漏洩、悪意のある攻撃など、様々な脅威にさらされている。製品の安全性を確保し、会社全体の信用を維持するためにも、サイバー脅威から組み込みシステムを確実に保護する堅牢なセキュリティ対策として、エンベデッドセキュリティの需要が高まった。とくにスマートシティや自動運転車両の世界的な普及により、エンベデッドセキュリティの重要性が増している。

エンベデッドセキュリティを導入することで、メーカーは安全性において競合他社と差別化を図ることができ、顧客の信頼も向上する。また、デバイスの監視やセキュリティ管理を簡素化することができ、コスト削減につながる利点もある。

(青木逸美)

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