IoT
IoT(Internet of Things)はさまざまなものがインターネットに接続し、相互に情報を送受信する仕組み。「モノのインターネット」と訳される。IoTで接続するデバイス数は毎年急速に増加しており、2020年には270億個になるとも500億個になるとも予測されている。
当初IoTは、ドイツ主導のIndustry4.0(インダストリー4.0)や米国中心のIIC(インダストリアルインターネットコンソシアム)などが提唱する第4次生産革命を実現するツールとして、工場内の多数の機器をネットワークで結ぶ目的で発展してきたが、その後多様な分野での利用が拡大してきた。近年普及してきたスマートメーター(次世代電力量計)やスマート家電、自動運転に向けてインターネットに接続された自動車(コネクテッドカー)など、IoTの活用範囲は広大だ。これらのセンサーを積んだデバイスからの膨大なビッグデータを分析することで、いままで見えてこなかったマーケティングの傾向をつかんだり、新たなビジネスのイノベーションを生み出したりすることが期待されている。
また、急激に増加するIoTデバイスがネットワークに接続するため、必要なIPアドレスが爆発的に増増加する。このため、従来のIPv4から膨大なアドレス空間を持つIPv6への移行が進んでいる。