デジタルの日

「デジタルの日」は、2021年10月10日・11日にデジタル庁が開催したデジタルの記念日。デジタルの日のホームページでは、「デジタルに触れ、使い方や楽しみ方を見つける日。年に一度の、デジタルの記念日」と説明されている。デジタルの日発表イベントでは、平井卓也初代デジタル大臣が、0と1にこだわって、期日を制定したと述べている。2022年以降の開催は公表されていないが、「年に一度の」との記述から、今後の継続が期待される。

10日には7時間を超える「デジタルの日ONLINE EVENT─デジタル庁創設記念─ 」の模様がYouTubeとTwitterで生配信された。同イベントでは、日本のデジタル化がどのくらい進んでいるかを測る指標「デジタル度」として個人のデジタル使用状況の発表や、行政手続きの必要時間の計測結果などが発表された。また、「デジタル社会推進賞」が発表され、プラチナ賞は坂城高校及び長野県教育委員会が受賞した。

デジタルの日は産官学参加の取り組みで、参加する企業・団体は500以上。テーマとして「#デジタルを贈ろう」を掲げており、参加企業のなかでも、アマゾンはデジタルの日特設ページを公開し、楽天は「デジタル応援祭り」を開催するなど、デジタル関連のセール、キャンペーンにも期待が高まっている。また、経済産業省は10日に「未来の教室」と「教室DX 」についてのオンラインイベントを実施した。12日からMicrosoft Japan Digital Daysを開催するマイクロソフトも、11日にはDay Zeroを設けてデジタルの日と連携するなど、各社・各団体のセミナーや体験型のコンテンツも豊富に催されている。

ホームページでは落合陽一氏やきゃりーぱみゅぱみゅさんのカウントダウン応援動画も公開され盛り上がりを見せている。デジタルの日は開設後間もないデジタル庁の認知向上に向けた施策でもあるが、同庁の今後の活動の鍵の一つとなるであろうマイナンバーカード普及や国民一人一人のデジタル技術に対する意識の向上を見据えた、日本のデジタル推進を目指す記念日になっていくようだ。
(狐塚淳)

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