トンマナ

トンマナとは「トーン(tone)&マナー(manner)」の略称で、トーンは色調を、マナーは様式・作風を意味する。デザインやスタイル、文言などに一貫性を持たせるためのルールを指す。もともとは、広告や出版業界で用いられたが、近年ではWebデザインやマーケティングなど、さまざまな分野で使われている。

大勢のメンバーがプロジェクトに関わる場合、製品やサービスの統一性が損なわれる可能性がある。しかし、トンマナを設定することでコンテンツに一貫性が生まれ、伝えたい世界観がぶれなくイメージできる。正確なメッセージをユーザーに届けやすくなり、ブランドの価値も高められる。また、ルールに従ってデザインしたり、文章を書いたりすることで、効率的に作業が進むというメリットもある。

トンマナを決めるうえで、「だれに」「何を」「どのように」の3つアプローチが重要となる。ターゲットがだれなのか、何を伝えたいのか、どのように伝えるのかを十分に検討する必要がある。設定したトンマナは、ガイドラインとしてまとめておくと、作業の効率化に役立つ。ガイドライン化は、クオリティのばらつきを防ぐこともできる。

トンマナは適切なブランディングを行い、業績の向上につなげるために欠かせない要素である。トンマナの設定がプロジェクトの成功を左右する大きな要因になるともいえる。

(青木逸美)

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