GUI

「Graphical User Interface(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)」の略語。コンピュータの情報表示にアイコンやボタンなどのグラフィックを使用し、ポインティング・デバイス(入力装置)によって操作する方法。キーボードに加えてマウスやタッチパネルによって視覚的に操作できる。

GUIは、1984年に誕生した米国Apple社のパーソナルコンピュータ「Macintosh(マッキントッシュ)」に標準搭載された。使いやすさを重視し、直感的に操作できるため、近年のパソコンはほとんどがGUIを採用している。GUIが登場する以前はキーボードからコマンド(処理装置に指示する特定の文字列)を入力してコンピュータを操作していた。この操作方法を「Character User Interface(キャラクター・ユーザー・インターフェイス)」と呼ぶ。略して「CUI」ともいう。

GUIの特徴は初心者でも直感的に操作できること。パソコンの技術者でなくても、操作方法を学習しやすいというメリットがある。その反面、メモリーやストレージの消費量は多くなり、コマンドで扱える一部の機能が使えないなどのデメリットもある。

近年、スマートフォンやタブレットといった携帯端末のユーザー増加にともない、タッチパネルや音声入力など、多様な手段を組み合わせた「マルチモーダル・インターフェイス」へと進化しつつある。
(青木逸美)

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