PV、UU、SS

PV(ページビュー)は、Webサイトの「ページ閲覧数」のことで、ユーザーが特定のページにアクセスするたびにカウント数(PV数)が増える。同じ人が複数回アクセスした場合もカウントされる。例えば、100人が1回ずつ閲覧した場合のPV数は100だが、同一人物が100回閲覧してもPV数も100となる。また、ページのリロード(更新)や「戻る」ボタンで前ページに戻った場合も、PV数はカウントされる。PVが多いWebサイトほど、訪問者が興味を持っていて、ページの評価が高いことになる。ただし、PV数が多くても、購入者が増えない、資料請求が少ないなど、Webサイトの目的が達成しないこともある。PV偏重の施策にならないよう注意が必要。

一定期間内にWebサイトを訪問した「ユーザー数」をUU(ユニークユーザー)という。UUはPVと違い、同一期間内に同じ人が同じデバイスで何度Webサイトを訪問しても、1以上はカウントされない。ただし、UUはブラウザごとに付与されたCookieをもとに計測されるので、PCからスマホにデバイスを変更すると、UUは2と計測される。UUの数値が高いほど、訪問者数が多いことになる。

Webサイトの「訪問回数」をSS(セッション)という。ユーザーがWebサイトを訪問してから離脱するまでをSS数1とカウントする。訪問から離脱まで、何ページ閲覧してもSS数は1になる。SSには、「日付が変わると別セッション扱い」「Webサイトから離脱して30分以上たつと別セッション扱い」という計測ルールがある。ユーザーが午前中と午後に訪問した場合、SS数2とカウントする。また、UUと同様にデバイス(ブラウザ)が変わった場合も別セッション扱いになる。

PV、UU、SSはWebサイトを運営する上で重要な指標だが、目的によって活用する指標は違ってくる。「閲覧ごとに報酬が発生」「広告クリックごとに報酬が発生」といった仕組みの広告収入が収入源のWebサイトでは、PV数を重視する。Webサイトの目標としているコンバージョン(CV)が資料請求や商品購入なら、UUを測定することで、集客したうちの何割がCVに至ったかのCVR(コンバージョン率)を割り出せる。SSはユーザーのWebサイト内の行動を分析できる。

UU、PV、SSはGoogle アナリティクスなどのアクセス解析ツールで計測できる。それぞれの数値を可視化し管理することで、Webサイトの問題点を改善し、最適な施策を立てられる。

(青木逸美)

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