Microsoft Officeで業務効率アップ!【第52回】
PowerPointのプレゼンを録画する(1)
プレゼンのスライドを必死に作成し、いざ商談という場になって、相手の都合がつかなかったり、参加メンバーが揃わないことがある。結局、「スライドを送っておいてください」と言われることが多いのだが、単純に送ったのでは伝わりづらい。ということで、今回から2回にわたってプレゼンを録画して人に渡す方法を紹介していく。非常に役立つノウハウなのでぜひ身につけていただきたい。
文/戸田 覚
スライド1枚ごとに録音できる
そもそも、スライドは説明することを前提に作成する。解説などはほとんど書かないのが正しいのだ。とはいえ、解説のないスライドを送ったところで、相手は内容が理解できるはずがない。
かといって、説明するべき内容を全部テキストで書くのも大変だし、言葉と違って熱意が伝わらない。
まず、PowerPointを使ってプレゼンを録画する方法を紹介しよう。一昔前まではとても使い物にならない機能だったのだが、日々進化して、今はとても使いやすくなっている。昔使って挫折した方も、再度チャレンジしてみてほしい。
スライドが完成したら早速録音していこう。メニューから「スライドショー」-「設定」-「スライドショーの記録」を実行する。
録音する
プレゼンの録音は、スライド1枚ごとに行うことになる。スライドをめくっては解説することを繰り返すと、長いプレゼンが完成する仕組みだ。
つまり、しゃべりが納得できなければ、そのスライドだけを録音し直せばいい。録音の際には、ヘッドセットを着けて作業するのがオススメだ。パソコン内蔵のマイクでは、声がよくない上に、周囲の雑音も拾いがちだ。
ヘッドセットを着けることで、ある程度クリアな声で録音ができる。
相手はスライドを再生すればOK
録音したスライドは、PowerPointの機能で、普通にスライドショーを実行するだけだ。ファイルを開いたら、メニューの「スライドショー」-「スライドショーの開始」-「最初から」を実行すればいい。
自動的に音声が再生されて、ページもめくってくれる仕組みだ。
次回は、専用のアプリを使った方法を紹介する。
筆者プロフィール:戸田 覚
1963年生まれ。IT・ビジネス書作家として30年以上のキャリアを持ち、「あのヒット商品のナマ企画書が見たい」(ダイヤモンド社)など著作は150冊を超え、IT系、ビジネス系を中心に月間40本以上の連載を抱えている。テレビ・ラジオ出演、講演なども多数行っている。