イメージセンサーに1/2.7インチ200万画素CMOSセンサーを採用

好感度WEBカム(USB-CAM02)」はUVC(USB Video Class)規格対応のウェブカメラ。Windows 7以降、macOS 10.4.9以降、Linux、Chrome OSなどに接続するだけでウェブカメラとして機能します。

「好感度WEBカム(USB-CAM02)」の製品パッケージ
パッケージ内には本体以外に、ケーブルホルダー(プラスチック)×2、ケーブルホルダー(ゴム)×2、ホルダー内寸調整用ゴムパッド(2mm、4mm)、取り扱い説明書兼保証書が同梱されています

ウェブカメラとしての基本スペックは、イメージセンサーに1/2.7インチ200万画素CMOSセンサー「OMNIVISION OV2719」を採用、レンズはF2.0、対角110度、水平92度、垂直49度を搭載。フォーカス方式はマニュアルフォーカスで、撮影距離は10cm~∞。ホワイトバランスは自動調整対応。フルHD(1920×1080ドット、30fps)での撮影が可能です。

PCに接続するためのインターフェイスはUSB 2.0。ケーブルの長さはフレキシブル部分の30cmを合わせて約198.5cmです
カメラ本体のサイズは1.5×1.5×2.4cm。レンズを保護するためのカバーが同梱されています。側面の穴は無指向性のマイク。360度どの方向からの音も同じ感度で捉えます
イメージセンサーは1/2.7インチ200万画素CMOSセンサー「OMNIVISION OV2719」を採用、レンズはF2.0、対角110度、水平92度、垂直49度を搭載。なおレンズ外側の黒い円形部分を時計回りに回すと遠くに、反時計回りに回すと近くにピントが合います
カメラ本体背面には、製品の型番、ロゴ、メーカー名、VCCIマークが記載されています

3種類のケーブルホルダーでディスプレイの厚みを問わずに装着可能

前述のとおりパッケージ内には、ケーブルホルダー(プラスチック)×2、ケーブルホルダー(ゴム)×2、ホルダー内寸調整用ゴムパッド(2mm、4mm)が同梱されています。ノートPCやタブレットなどの薄いデバイスにも、少し厚めの外部ディスプレイでも、はたまた中大型の極厚のディスプレイでも、好感度WEBカムを装着可能です。

ただし基本的にはビデオ会議時のみに利用する製品なので、脱着が容易なケーブルホルダー(プラスチック)を使ったほうがよいですね。

左がノートPC、タブレット用のケーブルホルダー(プラスチック、厚さ9mm)、右が外部ディスプレイ用のケーブルホルダー(プラスチック、厚さ18mm)
左がケーブルホルダー(ゴム)×2、右がホルダー内寸調整用ゴムパッド(2mm、4mm)
今回は48型テレビに厚さ9mmのケーブルホルダー(プラスチック)を使って好感度WEBカムを装着してみました。このままだとちょっと緩いですが、ホルダー内寸調整用ゴムパッドを貼ればしっかりと固定できます
ケーブルホルダー(プラスチック)を使えないほど厚いディスプレイでも、ケーブルホルダー(ゴム)なら固定可能。両面テープでしっかりと取り付けられます
UVC(USB Video Class)規格対応のウェブカメラなのでケーブルを挿せばすぐ利用可能。デバイスドライバーなどのインストールは不要です

好感度WEBカムの存在は意外と気になりません

さて実際に好感度WEBカムを使ってみた感想ですが、意外とカメラの存在は気になりませんね。もちろんビデオ会議時というのが前提ですが、ボディーが1.5×1.5×2.4cmとコンパクトなこともあって相手の顔を大きく隠してしまうことはありません。

ただ、相手のウェブカメラの画角によって顔の位置が変わります。その場合は好感度WEBカムの高さを変更するか、ビデオ会議アプリのウインドーの大きさや位置で調整する必要があります。

筆者は48インチのテレビをPCのディスプレイとして使っていますが、フレキシブル部分の長さは十分。まだ9cmほど下げられる余裕があります

一般的なウェブカメラに対する好感度WEBカムの最大の利点は、目線の自然さ。ディスプレイ上部にウェブカメラを装着した状態で画面を見ていると、どうしても伏し目がちな映像となってしまいます。しかし、好感度WEBカムであれば相手を見つめた映像を届けられます。たしかに「好感度」という点で大きな効果を発揮してくれるでしょう。

一般的なウェブカメラはディスプレイ上部に装着します
こちらは一般的なウェブカメラで撮影した写真。画面を注視しているとこのような伏し目がちな構図となります
こちらは好感度WEBカムで撮った写真。個人的にはちょっと圧が強い気もしますが、プレゼン時などには説得力が増しそうです

好感度WEBカムで気になった点は樽形の歪曲収差。上の写真を見ていただければわかるとおり、周辺部が縮んで撮影されています。自分自身が大きく歪曲されるわけではないので実用上問題はないですが、気になる方は背景ぼかしや背景画像などを利用しましょう。

なお本製品のオプションとして、広角レンズ「スマカメ好感度WEBカムオプションレンズ対角画角130度f=2.8mm(US2-LA130)」、望遠レンズ「スマカメ好感度WEBカムオプションレンズ対角画角65度f=6.0mm(US2-LA65)」が用意されています。今回試せていませんが、望遠レンズを使用すれば歪曲収差は低減されるかもしれません。

プラネックスの製品ページから引用。広角レンズ「スマカメ好感度WEBカムオプションレンズ対角画角130度f=2.8mm(US2-LA130)」は2200円、望遠レンズ「スマカメ好感度WEBカムオプションレンズ対角画角65度f=6.0mm(US2-LA65)」は1980円で購入可能です

もうひとつ気になったのがマイクの感度。ボディーが小さいせいか筆者が使っているウェブカメラよりマイクの感度が低かったです。せっかく目線が合うように映像面をグレードアップするのであれば、外付けマイクやヘッドセットなどを利用して音声面のクオリティーも向上させることをお勧めいたします。

シンプルではありますが効果的な方法で目線問題を解決!

筆者もビデオ会議に出席する機会は多いので、いつも目線が合わないことは気になっていました。好感度WEBカムはシンプルではありますが、効果的な方法でその問題を解決しています。ビデオ会議時に目力を込めて強い思いを伝えたいという方に、ピッタリなアイテムと言えるでしょう。