CPUはRyzen 5/7の2種類、タッチ対応ディスプレイも選択可能
「dynabook GA83/XW」はOSに「Windows 11 Pro」、CPUに「AMD Ryzen 5 7530U」(6コア/12スレッド、最大4.5GHz、15W)/「AMD Ryzen 7 7730U」(8コア/16スレッド、最大4.5GHz、15W)を採用。メモリーは8GB/16GB(LPDDR4-4266)、ストレージは256GB/512GB(PCIe Gen3 x4接続SSD)を搭載しています。
13.3型ディスプレイは3種類用意されており、スタンダードFHD液晶(広視野角)/FHD液晶(高輝度・高色純度・広視野角)/タッチパネル付きFHD液晶(高輝度・高色純度・広視野角)。解像度は1920×1080ドット、表面処理はノングレア(非光沢)です。
インターフェースは、USB 3.2 Gen2 Type-C(PD対応、映像出力対応)×2、USB 3.2 Gen1 Type-A×2、HDMI×1、有線LAN(1000BASE-T)×1、microSDメモリーカードスロット×1、3.5mmコンボジャック×1を用意。ワイヤレス通信はWi-Fi 6EとBluetooth 5.1をサポート。オプションでLTE(4G)対応ワイヤレスWAN(nanoSIMカード)をプラス2万8,600円で追加可能です。
生体認証はなし/指紋認証センサー/顔認証センサーから選択可能。もちろん指紋認証と顔認証をダブルで搭載できます。
本体サイズは306.0×210.0×17.9mm、重量は約875~993g。設計容量5万3,130mWh/フル充電容量5万4,470mWhのリチウムポリマーバッテリーを内蔵しており、バッテリー駆動時間は約17.5~24.0時間と謳われています。







毎日携帯するノートPCはやはり1kgを切ってほしい
本製品最大の売りはなんと言っても携帯性。天面と底面にマグネシウム合金プレス品、キーボード面にマグネシウム合金ダイカスト品を採用することで軽量化と堅ろう性を両立させつつ、数値的にも約875~993gという軽量ボディを実現しています。毎日携帯するノートPCであれば、やはり1kgを切っておいてほしいところです。
さらに「dynabook GA83/XW」は本体だけでなく、ACアダプターも電源ケーブル込みで実測248.7gと軽量。また重量が軽くても、30分でバッテリー容量約40%まで充電できる「お急ぎ30分チャージ」に対応しています。持ち運び用のUSB ACアダプターを別途購入する必要がないのは、無駄がなくてよいですね。


86キーJIS配列準拠の日本語キーボードは、キーピッチが19mm、キーストロークが1.5mm。キースイッチにはしっかりとしたクリック感があり、一部記号キー以外はすべて等幅に揃えられ、海外製ノートPCのように密着しているキーはありません。ファンクションキーが4つごとにすき間を設けて配置されているのも、タッチタイピングしやすいです。


ディスプレイは、スタンダードFHD液晶(広視野角)、FHD液晶(高輝度・高色純度・広視野角)、タッチパネル付きFHD液晶(高輝度・高色純度・広視野角)の3種類が用意されていますが、一番のオススメはやはりタッチ対応。書類にちょっとした注釈を入れたり、署名などをする際にタッチ対応液晶は重宝します。あとから追加できる装備ではないので、予算に余裕があればぜひ選択することをオススメします。


ファイナルファンタジーXIVクラスのゲームであれば、実用的な速度で動作
今回は「AMD Ryzen 7 7730U」/16GBメモリー/256GBストレージというシステム構成の貸出機を借用しています。Ryzen 7 7730Uは2023年1月にリリースされたCPUで、省電力PC向けに開発されていますが、8コア/16スレッドを、最大4.5GHzで駆動可能です。
今回ベンチマークを実施したところ、「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は9419pts、CPU(Single Core)は1412pts、「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは5411(普通)、「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は3122.64MB/秒、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は1222.74MB/秒となりました。
Ryzen 7 7730Uはオフィスアプリなら十分すぎるパフォーマンスを備えており、ファイナルファンタジーXIVクラスのゲームや、Photoshop、Premiereなどのクリエイティブ系アプリも実用的な速度で動作させられます。ただ長い尺の4K動画を編集したり、高解像度カメラのRAW画像をまとめて現像するような用途であれば、もっと上のクラスのCPUを搭載したマシンをオススメします。






ビジネスで使い倒せるモバイルノートPCとして魅力的な選択肢
「dynabook GA83/XW」は携帯性、連続動作時間、性能のバランスが取れており、インターフェースも豊富。生体認証は指紋と顔の両方を搭載でき、LTE(4G)にも対応可能。キーボードは妥協のない日本語配列で設計されており、ディスプレイは用途に応じて3種類から選べます。価格はちょっと高めですが、ビジネスで使い倒せるモバイルノートPCを探しているのであれば、本製品は魅力的な選択肢と言えます。