PC
推定駆動時間を通知するPC
外回りで長時間ノートPCを使うとき、外出前にPCの推定駆動時間が分かれば、電源コードも共に持ち歩いた方が良いか判断できる。パナソニック コネクトの14インチノートPC「Let’s note FV5」であれば、そうした柔軟な運用が可能になる。
Let’s note FV5には、PCの使用状態の確認などが行えるソフトウェア「Panasonic PC快適NAVI」がプリインストールされている。本ソフトウェアから「バッテリー駆動開始時の残り時間」の通知をオンにすると、電源コードを抜いた際にPCの推定駆動時間に関する通知を受け取れる。実際にオンにしたが、電源コードを抜いたらすぐに駆動可能な残り時間が通知された。別途アプリを開く必要なく、手間なく推定駆動時間を把握できる。
推定駆動時間が分かっても、外出先でWeb会議を行うと、推定より短い時間しかPCを使えない可能性がある。そこでPanasonic PC快適NAVIでは、内蔵カメラのフレームレートを下げる設定が可能だ。フレームレートを下げることで映像の通信量を抑え、Web会議時のバッテリー駆動時間を延長できる。検証時に本設定を有効にしてみたが、未設定時よりやや画面にカク付きが生じたものの、会議の進行が困難になるほどカク付いてしまうことはなかった。
Let’s note FV5は外出時のバッテリーに関する懸念を払拭し、快適な使用を実現する製品だ。
Peripheral
Web会議参加にかかる準備を低減
Web会議を快適に行うためには、Webカメラやヘッドセットなどの機器を別途用意する必要があり、機器の接続や持ち運ぶ手間が発生する。そうした課題を解決するのが、EIZOの34.1インチウルトラワイド曲面モニター「FlexScan EV3450XC」(以下、EV3450XC)だ。
EV3450XCの上部ベゼルには、Webカメラとマイクが内蔵されている。Webカメラは500万画素に対応しており、クリアな映像を相手に届けられる。マイクにはノイズキャンセリング機能とエコーキャンセリング機能が搭載されている。相手に雑音のないクリアな音声も届けられるのだ。さらに、ベゼルの傾斜面にステレオスピーカーを内蔵している。Web会議に参加する際、EV3450XCとPCがあればそのほかの周辺機器を用意する手間なくコミュニケーションができた。
モニターを見て長時間作業をしていると、眼精疲労は免れない。EV3450XCは、周囲の明るさに応じて画面の明るさを自動で調整する「Auto EcoView」機能を搭載している。手動で輝度を調整せずに始業時間から終業時間までモニターを見ていても、目の疲労感を感じることがなかった。さらに紙に似た風合いに画面を切り替えられる「Paperモード」を併用することで、ブルーライトを約80%カット可能だ。
Web会議の準備を簡略化できて、眼精疲労も低減するモニターだ。
Goods
時間と場所を選ばずにマウス操作
働く場所を選ばないハイブリッドワークの普及によって、従業員が用いるPCの多くはノートPCとなった。しかしノートPCに備えられているタッチパッドは操作できるスペースが狭いことから、カーソルの移動できる範囲が限られてしまう。一方でマウスは狭い場所では操作がしづらいため、使用する場所を選ぶ必要がある。こうした課題を解決するのが、サンワサプライのペン型マウス「MA-PBB317DS」だ。
MA-PBB317DSは、持ち替えずに左右クリックやホイールに手が届き、ペンを書く感覚でマウスを操作できる。そのため、新幹線の座席のような作業スペースの限られた環境や、PCのパームレスト上でもカーソルの移動が快適に行えた。
ペンの頭部には導電性繊維が組み込まれており、持ち変えればタッチペンとしても活用できる。タブレットをはじめとしたタッチパネル搭載の端末を操作したり、手書きで描画したりすることが可能だ。
約142時間操作できるバッテリー性能を備えており、1週間バッテリー切れせず業務に使えた。もし、バッテリーが切れたとしても充電は約3〜4時間で完了する。終業後に充電しておけば、バッテリー不足で使用できないということはない。
狭いスペースでも操作がしやすいペン型マウスは、ハイブリッドワークに最適なマウスと言えるだろう。
Software
OCRで正確なファイル変換を実現
PDFの内容を編集する際、Wordファイルなどに変換した上で、内容の変更を行うことがある。しかし複数ファイルを編集したい場合、一つずつ変換するのは手間がかかってしまう。そこで、アンテナハウスのPDF変換ソフト「瞬簡PDF 変換 2024」が活用できる。
瞬簡PDF 変換 2024は、PDFをWord、Excel、PowerPoint、テキスト、画像(bmp、jpg、jp2、png、tif、gif)のファイル形式に変換可能だ。一度に複数ファイルの変換が行えるため、個別に変換する手間がない。実際に四つのPDFを一気に変換したが、まとめてPowerPoint形式に変換できた。
スキャンした資料のPDFなど、画像化された文字を含むPDFを編集したい場合もあるだろう。そうしたときは、画像化された文字を編集可能な文字に変換する「OCR変換」機能が活用できる。検証時にスキャンした資料のPDFをWord形式に変換したが、テキストがきちんと編集できる状態になった。
OCR変換機能を使用した際、画像もテキストに変換される誤認識が起きた場合は、PDF内の画像やテキストなどの範囲を指定する「OCR結果を補正」機能を使うと良い。変換したいPDFの画像やテキストの位置をユーザーで指定でき、誤認識を減らせる。誤った箇所がテキストに変換される煩わしさがなくなるのだ。PDFのスムーズな変換を実現し、円滑な編集をサポートする製品だ。
瞬簡PDF 変換 2024
アンテナハウス
価格(税込):4,510円(ダウンロード版)