Microsoft 365 Copilotで経営数字の理解も
決算から2ヶ月ほど経つと、多くの企業は「決算短信」を発表する。決算短信は名前の通り、決算までの企業の業績を最短で知らせるもので、一部未確定情報も含むが、その企業の最新の経営状況を見るためには有用だ。株式売買の根拠としても利用されるが、日頃取引のある企業としてもその内容は把握しておきたい。
営業担当者としても、顧客企業の動向に関心を持っていることを示すためには決算短信には目を通しておきたいところだ。しかし、数字の並ぶ書類を解読するのはあまり得意ではないという人も少なくないだろう。20ページ前後ある決算短信の中から重要なポイントをピックアップし、その数字の変化を適正に評価していくのは時間と手間がかかる。そんなときも、力強いサポートをしてくれるのがMicrosoft 365 Copilotだ。
決算短信は企業のIR情報としてPDFでサイトに掲載されている。ダウンロードして、Wordで開き、Microsoft 365 Copilotに要約を頼めばいい。「決算短信出ましたね。○○部門、好調ですね」と言ったセールストークで、顧客企業への関心をアピールできるし、業績の上がっている点をさらに強化するための、セールスを提案できる。逆に、Microsoft 365 Copilotには、決算短信から読み取れる取引先の経営上の問題やリスクについて尋ねることも可能だ。そうした情報もビジネス改善のための提案等に利用できるだろう。決算短信以外でも顧客関連情報の要約にMicrosoft 365 Copilotが利用できる場面は多いだろう。
事前の下調べだけでなく、商談中もCopilotがサポートしてくれる
商談前の情報収集への使い方を見てきたが、商談中にももちろんCopilotは役立ってくれる。顧客の話の中で知らない言葉が出てきた時、以前はGoogleで検索して意味を把握していたと思うが、候補が多く、内容把握まで時間がかかった。WindowsやスマホのCopilotアプリなら基本的に答えはひとつで、質問を重ねたりトピックを選択して深掘りしていく形なので、すぐに内容を把握できる。
下の例では、「中学生でもわかるように」と入れたら、校長先生の比喩を示してくれた。対象を中学生ではなく帰国子女やおじいちゃんなどにすれば、それぞれに適した比喩を見つけてきてくれる。単なる用語の説明ではなく、身近な例に置き換えて理解や説明が可能になるのはとてもありがたい。