高速化と電波干渉回避を実現
「WAB-BE187-M」の本体サイズは、幅245×奥行き245×高さ44mmと小型だ。大幅に場所を取らず、コンパクトに設置可能だ。Wi-Fi 6/6Eを高速化させた最新のWi-Fi規格であるWi-Fi 7に対応している。Wi-Fi 6/6Eと比較して約4.8倍の転送レートを実現しており、最大18,671Mbps(理論値)をサポートする。Web会議を例に挙げると、映像の伝送遅延や信号の揺らぎによる映像、音声の乱れの減少が期待できる。
通信のリアルタイム性を補強する機能は、ほかにも複数搭載している。例えば、複数の帯域で同時送受信を行う「Multi-Link Operation」(MLO)がある。複数端末の同時接続に強く、複数人が各々交替制で画面共有や発話を行うWeb会議などをスムーズに進められそうだ。周波数利用効率が向上する「Multi-Resource Unit」にも対応し、ネットワーク全体の安定性や通信速度がアップしている。前述したMLOのほか、干渉波のあるチャネルを避け、利用可能なチャネルを効果的に使用する技術「Preamble Puncturing」にも対応。電波干渉を回避するので、途切れにくい通信接続が可能だ。
搭載しているアンテナは、2.4GHz/5GHz×送受信4本、6GHz×送受信4本、DFS回避用×1本のトライバンド構成だ。インターフェースには10Gbpsと2.5Gbps対応のマルチギガLANポートを1ポートずつ搭載。高速通信ネットワークとの接続をサポートする。10GbpsポートはPoE受電に対応しており、有線LANと接続すれば、コンセント不要で電源を供給できる。
遠隔操作や一括管理もサポート
運用機器の時間・コストを大幅に削減するリモート管理サービス「アドミリンク」も提供している。アドミリンクは、インターネットを経由して、遠隔地のNAS、無線アクセスポイント、Webスマートスイッチなどのネットワーク障害の確認、監視、機器管理、メンテナンス用の簡易操作をリモートで行える。
顧客側でアクセスポイントの管理が煩雑化しているケースもあるかもしれない。そうした場合は、設置された複数台の無線アクセスポイントをまとめて管理が可能なオプションの集中管理ソフトウェア「WAB-MAT」も併せて提案しよう。WAB-MATは、アクセスポイント最大3,000台(動作理論値)の一括管理を実現する。複数のSSIDやセキュリティなどの一括設定や稼働状況を確認できる死活監視により、設定の省力化とネットワークダウンを最小化する。
高速で電波干渉のない通信環境を目指すなら、WAB-BE187-Mが最適だ。