エフサステクノロジーズは、富士通のサーバーやストレージ、ネットワーク製品を中心としたハードウェア事業の基盤を強化することを目的に、2024年4月に設立された企業だ。開発・製造から販売・導入展開・運用保守まで一貫して担う体制で、高品質で信頼性の高い製品を提供している。同社が提供する製品の一つに、x86サーバーシリーズ「PRIMERGY」がある。PRIMERGYの特長とそのラインアップについて紹介していく。
高い品質と充実のサポート体制
「PRIMERGY」の特長は二つある。一つ目が、国産メーカーならではの品質の高さだ。国産メーカーとして、開発から製造・品質保証・サポートまでを一貫して実施し、顧客の声を製品開発に迅速に反映している。品質向上のために、独自の取り組みを行っている。不適格部品の排斥、部品に不適格成分が含まれていないかを確認することによる高品質な部品の確保、受け入れ検査や装置の組み立て、落下試験といった耐久性試験、梱包までを一貫して国内工場で実施している。さらに、高温多湿な気候かつ、地震が多い日本国内特有の事情に対応するために、合成地震波試験、さまざまな温湿度環境での動作試験も行っている。
二つ目が、充実のサポート体制だ。SupportDesk契約の顧客専用の総合サポートセンター「One-stop Solution Center」の専門技術者が、ハードウェア・ソフトウェア障害、Q&Aまでワンストップで対応する。スピードが重要となる障害・トラブル発生時には、全国をカバーする約700カ所のサービス拠点と、厳しい技術認定試験をクリアした4,000人の専門技術者による保守体制によって、訪問修理は2時間以内に行われる。
幅広いニーズに応える豊富なラインアップ
PRIMERGYの豊富なラインアップを見ていこう。まずは1WAYサーバーだ。タワー型サーバー3機種とラック型サーバー1機種を提供する。特に「PRIMERGY TX1320 M6」は静音性に優れ、省スペースで設置が可能なため、オフィス利用に最適なサーバーだ。次に2WAYサーバーは、「第5世代インテルXeonスケーラブル・プロセッサー」を最大2個搭載可能なサーバーと「AMD EPYC 9005シリーズ・プロセッサー」を最大2個搭載できるサーバー、GPU搭載によるAI処理に最適なサーバーまで、用途に合わせた選択が可能だ。また、オフラインでAIを利用可能なオンプレミス環境向け対話型生成AI基盤「Private AI Platform on PRIMERGY」を提供している。高性能GPUを搭載したPRIMERGYに、すぐに使える対話型生成AIが動作する基盤を構築済であるため、機密情報を安全に管理しながら、社内での対話型生成AI活用が可能になる。最後にHCI製品だ。Nutanixソフトウェアを搭載した「PRIMEFLEX for Nutanix Enterprise Cloud XFシリーズ」に加え、Windows ServerやVMware vSANを採用した幅広いHCI製品をラインアップしている。
ダイワボウ情報システム(DIS)が提供しているモデルとして、PRIMERGYの構成を最適化した「PRIMERGY DISセレクトモデル」がある。2025年2月時点で、「PRIMERGY TX1310 M5」「PRIMERGY TX1320 M6」「PRIMERGY TX1330 M6」「PRIMERGY RX1330 M6」の4機種、全20モデルを用意。システム構築の適用率が高い構成を採用しており、幅広い用途で利用が可能だ。
Windows Server 2025 に対応したモデルも順次提供を開始する。高い品質と万全のサポート体制を備え、豊富なラインアップをそろえるPRIMERGYは、顧客の規模を問わずに提案できるだろう。