アベイラビリティ
アベイラビリティ(availability)とは、システムを停止することなく稼働し続ける能力を指す。「可用性」とも呼ばれ、サーバーの性能を評価する指標に用いられる。システム障害が起こりにくく、不具合が生じても速やかに復旧できることを、可用性が高いことを意味する「ハイアベイラビリティ(High Availability)」と表現する。
アベイラビリティは、一定時間のうち、システムを稼働可能な時間の割合(%)で表す。例えば、全体で100時間のうち80時間動作して20時間停止したシステムのアベイラビリティは80%となる。この数値を稼働率という。システムが連続して稼働できる80時間のことを「信頼性」と呼ぶ。システムを使える時間が長いほど、「信頼性が高い」といえる。
アベイラビリティや信頼性と似た概念に「冗長性」がある。冗長性とは、システムやネットワークが障害に対して耐性を持つように設計されていることを指す。システムに予備を配置し、一部が故障しても継続稼働が可能であることを「冗長性がある」という。冗長性が高いシステムでハイアベイラビリティを担保することが、信頼性を高めることにつながる。