フェイルオーバー

稼働中のシステムやサーバーに問題が生じた際、自動的に待機システムに切り替えて、システムが完全に停止してしまう危険性を回避する仕組みのこと。フェイル(Fail)は失敗、オーバー(over)は切り替えるの意味。

常にデータを同期している予備のシステムが稼働状態で待機しているため、処理の途中でも瞬時に切り替わり、運用を続けることができる。一方、管理者などの判断や指示により、手動で切り替えることを「スイッチオーバー」という。

フェイルオーバーはシステムの信頼性を高めるための冗長化の一つ。二つ目の待機システムが正常に機能しない事態も起こりうる。これを防ぐための、三つ目、四つ目の待機システムを組み込む「カスケイド・フェイルオーバー」もある。

障害が発生したシステムの問題が解決し稼働が確認でき次第、待機系のシステムから元のシステムに処理を戻すことを「フェイルバック」(切り戻し)という。
(青木逸美)

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