可用性

システムを停止することなく継続稼働できること。障害が発生しても影響を小さく抑え、復旧までの時間が短いことを指す。長い時間、システムを稼働し続けられることを「可用性が高い(High Availability)」という。

可用性は「一定時間のうち、システムを稼働可能な時間の割合(%)」を意味する「稼働率」で表現される。例えば、システムを10時間稼働させようとした場合、実質6時間しか稼働できなければ、稼働率は60%となる。

高い可用性を確保する方法に「冗長化」がある。冗長化とは、システム構成の予備を配置し、多重化すること。メインでトラブルが発生した場合、予備での稼働が可能となる。

可用性と似た概念に「信頼性」がある。信頼性は障害に強い、障害が発生する頻度が少ないことを指し、「平均故障間隔」で表現される。平均故障間隔が長いほど、システムの信頼性は高くなる。

可用性は、様々なIT関連のシステム・サービスの品質やセキュリティを計る上で、重要な指標であり、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進においても注目されている。
(青木逸美)

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