オンプレミス

企業が各種サーバーやネットワーク機器、ソフトウェアなどの情報システムを保有し、自社内の施設に設置して運用すること。「自社運用」とも呼ばれる。例えば、自社内の業務システム、メールサーバー、ウェブ会議システムなどがある。

オンプレミスでは、自社内で構築・運用するため、初期投資がかさみ、インフラの管理・維持にコストもかかる。また、トラブルが起きたときは自社で対応しなければならない。その反面、LAN接続のためスピードは速く、システムを柔軟にカスタマイズでき、他の自社システムと連携しやすい。セキュリティーの面でも、第三者が介入しにくく、安全性が高いというメリットがある。

2006年以降、外部の事業者が提供するサーバーを使用するクラウドサービスが普及し、オンプレミスからクラウドへ移行する傾向が見られた。クラウドは自社にサーバーを置かず、ネットワーク経由でサービスを利用するため、コストを大幅に抑えられるからだ。最近では、オンプレミスとクラウドを共存させ、補完し合う運用方法が注目されている。
(青木逸美)

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