レジリエンス

「回復力」「復元力」「弾性」を意味する。もともとは物理学の分野で用いられていたが、近年では、「逆境や困難、強いストレスに直面したときに、適応する精神力と心理的プロセス」(全米心理学会)と定義されている。

レジリエンスが日本で広く知られるようになったのは、2011年に発生した東日本大震災がきっかけである。2013年には、内閣から災害に負けない国づくり「ナショナル・レジリエンス」(国家強靭化政策大綱)が発表された。

感染症の流行や大規模災害時に、経済活動の停滞や人々の不安に対して、十分な支援や救済が行き届く回復力の高い社会を「レジリエントな社会」と呼ぶ。

国連による指針「SDGs(持続可能な開発目標)」の目標9「レジリエントなインフラ」では、社会保障、雇用、研究開発、イノベーションなど、さまざまな分野で持続可能な社会となるためのインフラ整備を求めている。
(青木逸美)

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