AS2

「Applicability Statement 2」の略称。インターネット上でビジネス文書を安全に送信するために使用される通信プロトコルのこと。主に、企業間取引の電子データ交換(EDI)に使われる。先に「EDI Over the Internet(EDIINT)」によって作成された「AP1」があり、やがてAS2に置き換えられた。この他、FTP(File Transfer Protocol)を利用したAS3もある。

AP1はSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を利用するが、AS2はHTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)を介して交換されるメッセージを暗号化する。インターネット、VAN、専用線などを通じて、大量のデータをリアルタイムに送受信できるのが特徴だ。セキュリティには電子署名と暗号化が使われ、データの完全性、真正性を保証する。また、開封通知(MDN)を送信側に返信することで、送信否認・受信否認防止が可能である。

AS2は小売業者やサードパーティーベンダーに広く採用されている。これは、米国の世界最大の企業であるウォルマートが、AS2をEDIの標準と決めたことによる。
(青木逸美)

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