四国四県から独創的なソリューションが集結!

注目ブース紹介その5〜DISわぁるど in 四国 たかまつ

文/二瓶朗


モバイル端末を活用して設備検査の時間を短縮

 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ四国は、モバイル端末を活用した検査ソリューション「BizInspect®」を展示。これは検査事業者が建物や設備等の検査・点検を行う際、モバイル端末を活用して作業を進めることができ、JR四国の子会社で同社から建物検査業務の委託を受けている四国開発建設株式会社にも導入されている。

 メリットは大きく2つ。まずモバイル端末で検査項目を確認しながら進められるため、作業漏れが生じにくいこと。そして、検査が完了した箇所を端末で撮影して報告書を自動作成し、そのまま本部に送付できるので作業時間の短縮につながることだ。なお同社によれば、「手書き入力ならば今までの紙と同じように操作でき、担当者の筆跡を報告書に残せるので、改竄防止をはじめ様々な業務で活用できる」とのこと。

 ブースではほかにもマイクロソフトのSFA/CRMソリューション「Dynamics® CRM」にNTTデータの強みを組み合わせた「BizXaaS® CRM」による顧客満足度の向上とLTV(顧客生涯価値)の最大化を提案していた。

四国発のモバイルソリューションとして注目を集めた株式会社エヌ・ティ・ティ・データ四国ブース。

モバイル端末を活用した検査ソリューション「BizInspect」。

モバイル端末&GPSで作業場所と時間を記録

 シコク・システム工房株式会社のブースでは、「GPS版清掃管理システム」が展示されていた。これは住宅や店舗などの清掃業務を行う企業向けのシステムで、スマートフォンやタブレットで、スタッフのシフト管理や報告書作成などが可能。

 メインとなる作業報告機能では、GPSと連動することで作業場所/時間が自動的に記録されて本部へと送られる。本部では作業状況をWebブラウザからリアルタイムで把握・確認できる。同社によれば、「現場で使うことを考慮してUIはシンプルで使いやすくしている」とのこと。

 ほかにも自治体向けの「公職者名簿管理システム」や海運業向けの「WEB船員給与システム」といった業務システム製品が展示されていた。

Web型業務システムを展示していたシコク・システム工房株式会社のブース。

タブレット初心者でも扱いやすい介護記録システム

 株式会社⽳吹カレッジサービスのブース展⽰は、「タブレットを使った介護施設⽀援システム」。これは介護施設におけるスケジュール管理や生活支援・訪問介護・訪問看護の記録、申し送り事項などをタブレットで入力し、関係者間で情報共有できるというもの。

 現状、介護の現場では⼿書きによる書類作成が⼀般的だが、各種記録をデジタル化することでワークフローの変⾰を目指す。同社によれば「デジタルデバイスに不慣れな現場担当者でも⼾惑いがないよう、⽤意された項目から選択する操作中⼼で記録作成できるよう設計した」という。

 作成されたデータはネットワーク経由で本部のPCからも参照でき、フェイスシートやサービス提供記録を出⼒することもできる。なにかと煩雑な介護施設内における⼿続きを軽減するツールとして期待が寄せられていた。

タブレットを使った介護施設支援システムを展示していた株式会社穴吹カレッジサービスのブース。

画面は現場担当者の使いやすさを考慮したつくり。

写真のやり取りで現場監督を管理支援

 株式会社高知システムズのブースで展示されていたのは「現場監督管理支援システム」。

 工事現場を統括する立場にある“現場監督”を支援するシステムで、モバイルデバイスを使って現場写真を送付することで、本部がリアルな状況を把握できる。報告時は位置情報が必ず取得されて送信されるため、報告の正確さが担保されるとともに調査や応援を送る本部の初動が的確になる。また、本部では報告を受信した際にパトライトを使った光と音による通知が行われるため、迅速な対応が可能。

 同ブースではほかにも、「Web110番通報システム」や、災害時における関係者の危機管理体制を担保する「安否確認クラウドサービス」が展示されていた。同社によれば「いずれのサービスもすでに複数の自治体、警察組織で採用されている」とのことで、これから全国展開が期待される四国発サービスだ。

各種クラウドサービスで全国展開を進めている株式会社高知システムズのブース。

通報内容を選択肢から選んで送信できる「Web110番通報システム」。