ワークスタイル変革を支えるVMwareのセキュリティ・ソリューション



「DISわぁるど in とちぎ 宇都宮」レポートその3

VMwareのブースでは、働き方改革に必須のプラットフォームとして、圧倒的な導入実績を持つAirWatchを含む「VMware Workspace ONE」を中心に展示。テレワークに必須なデバイス全般を効率的に管理する方法を学ぶことができた。

文/陣武雅文


利便性向上と強固なセキュリティを同時に実現

 VMwareのブースでは、働き方改革に必須のプラットフォームとして話題を呼んでいる「VMware Workspace ONE」とその関連ソリューションを提案していた。

 「VMware Workspace ONE」は、様々なデバイスからのアクセスをシングルサインオンで可能とするIdentity Managerと、世界一のシェアを誇るEMMであるAirWatchなど同社のソリューションを組み合わせたもの。テレワーク環境に必須のセキュリティを確保するだけでなく、利便性向上や管理コスト削減にも寄与する。ソリューション同士の親和性も高く、スムーズにセキュリティ環境を構築できるのがウリだ。

アプリのアイコンが並ぶ画面、これはアプリケーションポータルと呼ばれ「VMware Workspace ONE」ではこの画面からシングルサインオンで各アプリにアクセスする。また、アプリの追加設定が容易なことも特徴の1つだ。

働き方改革が目指す「柔軟な働き方」を支える

 従業員のデバイスそして使用アプリの権限を一元管理することで、許可を受けていない私物デバイスからのアクセスを防げるほか、ブラウジングやメールの送受信、コピー&ペーストの禁止、閲覧ファイルに透かしを挿入するなど、必要な人に必要な情報のみを取得させることができるため、セキュリティリスク低減が期待できる。もちろん、デバイス紛失・盗難時のロックや初期化も可能だ。

 ブースではIdentity Managerを用いたシングルサインオンについてのデモンストレーションを受けた。あらかじめデバイスと、そこで使われるアプリケーションを登録しておくことで、企業内のネットワークに接続できる機器を限定した形での管理ができる。従業員側も、必要なアプリケーションは指紋認証などを使ったシングルサインオンのみで活用できる上、高いセキュリティも同時に確保されるので、社外への機器の持ち出しにも余計な不安を抱えずに済む。

スマートフォンからIdentity Managerを用いて、登録されているアプリケーションにシングルサインオンする。デモでは指紋認証を用いていた。

 自宅やサテライトオフィスなど、様々な場所で柔軟に働ける環境を設けることで、作業効率を高めて生産性を上げることが求められる現在、その導入において最大の懸念材料である情報漏洩などのセキュリティ面、特に社外へ持ち出すモバイルデバイスの取り扱いは最も気を使う部分だろう。「VMware Workspace ONE」はセキュリティリスクを低減できるだけでなく、簡便な操作性も併せ持つことで管理側の労働時間削減につながるメリットもある。働き方改革に必須のプラットフォームとして、今後更に注目が高まっていくソリューションとなるだろう。

Cisco、NetApp、VMware共同展示ブースの模様。

筆者プロフィール:陣武雅文

元デザイナーながら、MS-DOS時代からパソコン書籍編集者を務める。インターネット黎明期からコンピュータネットワークにおけるコミュニティに興味を持ち、制作した書籍もネット関連やグループウェア関連が多い。現在は働き方改革と最新テクノロジーの関わり方に注目している。