ジャイアン鈴木の「仕事が捗るガジェット」 - 第35回
壁ピタ設置、電子黒板、PC4台同時投影と多機能ぶりが光る小型プロジェクター
リコー「RICOH PJ WX4152NI」実売価格19万7000円前後
複数人でひとつの画面を見ながら会議、作業するのに欠かせない道具であるプロジェクターですが、共有スペースやコワーキングスペースなどでは大画面で投影するために必要な距離を確保できないことがあります。そこで今回ご紹介したいのが11.7cmの超至近投影に対応したリコーのプロジェクター「RICOH PJ WX4152NI」。ほかにも電子ペンで書き込み可能な「電子黒板機能」、PC4台同時投影機能など多彩なプロジェクターなんです。
文/ジャイアン鈴木
距離11.7cmで48インチ、24.9cmで80インチに投影可能な超至近タイプ
「WX4152NI」は、ミラー反射式超短焦点プロジェクター。リコー独自技術の自由曲面ミラーが採用されており、本体背面から投影面まで最短11.7cmの距離で48インチ、24.9cm離せば最大画面サイズの80インチで投影可能。4人がギリギリ入るような狭い会議室であっても大画面で投影できるわけです。
あくまでもビジネス用途のプロジェクターですよ
本体サイズは257×144×221mm、重量は約3.0kg。専用キャリングケースが同梱されており、オフィス内を移動することはもちろん、打ち合わせ先にもラクラク持ち運べる小型・軽量ボディーが魅力です。サイズ的には少年漫画雑誌4冊ぶんといえば、イメージしやすいかもしれません。
基本スペックは、パネルタイプが単板DLP、解像度がWXGA(1280×800ドット、102万4,000画素)、パネルサイズが0.65インチ、アスペクト比が16:10、明るさが3500ルーメン、最大表示色は約10億7300万色です。色域は非公表で、HDRには対応していません。あくまでもビジネス用途のプロジェクターということになります。
投影した画面に描ける電子黒板機能が便利&楽しい
本製品のもう1つの注目機能が電子黒板(インタラクティブ)です。専用ソフト「RICOH PJ Interactive Software」をインストールしたうえで、付属のUSBドングルをPCに挿せば、投影している画面に文字や図形を書き込めちゃうんです。
このソフトには、表示している画面に直接書き込むモードと、ホワイトボードに書き込む2つのモードが用意されており、どちらもPDFで保存可能。プレゼンや会議後に残したメモをほかのメンバーと共有できるわけですね。
最大PC4台の画面を同時投影できる「QuickProjection」で会議が捗る
さらにもう1つユニークな機能が無線で画面を投影できる「QuickProjection」です。これ自体はいまどきのプロジェクターでは珍しくない機能ですが、本製品は最大4台の端末の画面を同時に表示できるんです。それぞれのPC内の資料を見比べつつ作業可能なので、会議を効率化できること間違いなしですよ。
機能性が高いぶん、お値段も高めな本製品ですが、電子黒板機能とQuickProjectionは打ち合わせで重宝すること間違いなし。オフィスやコワーキングスペースなどに導入されることを強く要望したい逸品と言えるでしょう。
筆者プロフィール:ジャイアン鈴木
EYE-COM、TECH Win、TECH GIAN、PDA Magazine、DIGITAL CHOICE、ログイン、週刊アスキー、週アスPLUSと主にPC系メディアで編集兼ライターとして勤務。2015年1月よりフリーの編集兼ライターとして活動を開始しました。