Microsoft Officeで業務効率アップ!【番外編】

Windows 11新登場! 主な機能と期待すること(1)


2021年6月後半に、突然Windows 11が発表されて驚いた人も多いだろう。そもそもWindowsは「Windows 10が最後」とアナウンスされていたからだ。ところが、2015年にWindows 10が登場してからおよそ7年が経過したが、本年中に、Windows 11が登場することになった。前言を撤回しているわけだが、個人的には大変に嬉しく思うし、期待も大きい。今回から2回連続の番外編として、Windows 11の機能や期待することを紹介していこう。

文/戸田 覚

※画面のスクリーンショットは、インサイダープレビュー(Windows 11 Home 21H2)を利用している。


スタートメニューの変更

 大きな話題になっているのが、スタートメニューが画面の真ん中に移動したことだ。ずっとスタートメニューはタスクバーの左端に位置していた。まあそれに慣れていたわけで、特に不便にも思っていなかった。だが、よく考えてみると解像度が高く広い画面では、左下までマウスポインターを動かすのはちょっと距離がある。真ん中の方が理にかなっているだろう。

 画面の真ん中にスタートメニューが表示されると邪魔なように感じるが、そもそもアプリを起動したら隠れるメニューなので問題はない。

 スタートメニューには、よく使うアプリやピンで留めたアプリが表示されるようになっており、素早く利用できる。すべてのアプリはメニューから開いていく仕組みで、1ステップ多くなるが利用頻度が低いのでこれはこれでいいだろう。

スタートメニューが真ん中に表示されるようになった。アイコンはマウスのホイールを動かしても次のページに行く

すべてのアプリは1階層下にある

デザインが美しくなった

 フォルダーを開くとモダンで美しいデザインになっていて気持ちがいい。もちろん、まだ、インサイダープレビュー版なのでデザインは今後変わることもあるだろう。だが、Windows 10に較べるとスッキリした外観になっていることに気付く。フォルダーなどのウィンドウの周囲は角が丸められていることも目を引くし、さまざまなアイコンの色合いも素敵だ。

各種ウィンドウを開くと、とても美しく変わったことがわかる

設定画面もわかりやすく

 今回のアップグレードでは、なんとなく“スマホっぽさ”を各部で感じる。設定のアイコンの歯車がスタートメニューに並んでおり、これはとてもスマホっぽい。

 設定画面はよりビジュアライズされてわかりやすくなった。Bluetoothの設定などもとても見やすくわかりやすい。マニュアルがなくても使えるOSへと徐々に進化しようとしているのだろう。これも、スマホのようにということだ。

 ただ、例によってコントローパネルはまだ残っているので、深い設定はそちらで行うという二段構えになっている。そろそろこのわかりにくさは解消してほしいと思う。

 なお、次回はウィンドウのスナップなど他の機能を紹介していく。

設定の歯車アイコンは、スタートメニューに並んでいる

設定画面はとても見やすく進化した

Bluetoothの設定はご覧のように把握しやすい

コントロールパネルは、ほぼ従来同様だ

筆者プロフィール:戸田 覚

1963年生まれ。IT・ビジネス書作家として30年以上のキャリアを持ち、「あのヒット商品のナマ企画書が見たい」(ダイヤモンド社)など著作は150冊を超え、IT系、ビジネス系を中心に月間40本以上の連載を抱えている。テレビ・ラジオ出演、講演なども多数行っている。