志鎌塾・成果に繋げるSNS活用術!【第8回】

Facebook広告の結果を検証してみよう(Facebook-第8回)


Facebookページは通常運用しているだけではなかなかフォロワーは増えません。そこで、広告を使いながらフォロワーを増やしていく検討をしていきます。その時に、どのぐらい予算を使えば、何人ぐらいフォロワーが増えるのか知りたい方も多いのではないでしょうか。本稿では、実際に広告を出した結果について検証します。

文/志鎌 真奈美


前回の記事では、スマートワーク総研のFacebookページにフォロワーを増やすための広告を出稿しました。3,000円×7日間出稿した場合、どのぐらいフォロワーが増えているのか、実数を報告しつつ結果の検証をします。


▼広告を出稿する前の数値

・いいね!数:678人
・フォロワー数:868人


▼広告予算と金額

・3,000円×7日間


▼オーディエンス設定

・年齢:25~55歳
・性別:男女
・地域:日本全国(Japan)
・興味関心:デジタル、マーケティング、ビジネス、ソーシャルメディアマーケティング、プロジェクトマネージャー、Facebook、デジタルマーケティング
・利用者層:Facebookページの管理者



結果が閲覧できる画面を表示しよう

結果が閲覧できる画面を表示させましょう。以下の手順で進めてください。


(1) Facebookページにログインして、フォロワー(あるいは「いいね!」)が増えた数を確認します。





(2) 下へスクロールすると「インサイト」が表示されます。この中に『ページへの「いいね!」』という項目があるので、ここで「いいね!」の数が増えたことを確認できます。





(3) さらに下へスクロールすると、「いいね!」とフォローの数が表示されます。この項目では、「いいね!」の数とフォローの数がわかります。




Facebookページの仕様変更により「フォロー数」のみの表示になっている場合もあります。



※この時、Facebookページが以下図のように表示される場合は、画面左側(赤枠内)にフォロワー数が表示されるので、その数値をチェックします。





さらに詳しい数値を見てみよう


(1) 上記の (2) で解説した「インサイト」を表示します。
『ページへの「いいね!」』をクリックしましょう。





(2) 「ページインサイト」の画面が表示されます。更に詳しい分析が閲覧できる画面です。
この画面が表示されたら、下へスクロールします。





(3) 『ページへの「いいね!」』と『ページの「いいね!」の発生場所』の2種類が確認できます。

『ページへの「いいね!」』の項目では

・有料の「いいね!」(広告で獲得した「いいね!」)
・オーガニックの「いいね!」(広告を使わずに発生した「いいね!」)

の内訳がわかります。





さらに同じ画面の右側に、ページ広告について「新規いいね!数」や「リーチ(広告が届いた回数)」、「合計消化金額」がわかる欄があります。
下記図の赤枠で囲まれたエリアに「広告を確認」ボタンがあるので、クリックしましょう。




さらに詳しい状況が確認できます。


広告前後の数値比較とフォロワー獲得費用について

広告をかける前とかけた後では、以下のような変化がありました。


項目 広告前 広告後
いいね!数 678人 724人
フォロワー数 868人 915人

広告をかけている期間に増えた人数は、新規いいね!数が46、リーチ数が4,167、合計消化金額が20,702円となっています。「広告の確認」をクリックして表示された画面の「パフォーマンス」によれば

1フォロワー獲得コスト:450円

となっています。




つまり1フォロワー(いいね!)の獲得に約450円程度の費用がかかるということです。そうすると、例えば100人のフォロワーを増やしたい場合は、100人 × 450円=45,000円程度の予算が必要という計算が成り立ちます。


このように数値を把握しておけば、次回からどのぐらいの予算をかけたら必要な数を獲得できるか目安ができます。初めて広告をかけるときは、まずはこの数値を把握することを目的としてください。



フォロワー獲得コストを下げるための改善について

さきほど算出した獲得コスト450円が適正なのかはケースバイケースです。業種やFacebookページの運用状況によっては、1フォロワーの獲得コストが200~300円というケースもありますし、500円を超える場合もあります。


もし獲得コストを下げたいという場合には、以下の点について改善しながら運用してみてください。


・広告に使うビジュアルの見直し
・広告内に使用しているキャッチコピー(テキスト)の改善
・オーディエンスの見直しや調整 など


広告は改善しながら継続することで、さらなる効果を発揮します。やりっぱなしではなく、検証しながら運用するようにしましょう。



筆者プロフィール:志鎌 真奈美(しかま まなみ)

チーフSNSマネージャー/Shikama.net代表。97年からウェブ制作を開始し5年間の会社員生活を経て2002年に独立。ウェブ制作のほか、IT・ウェブ活用のコンサルティングやSNS導入・活用支援、講師業にも従事。書籍4冊執筆、教員経験あり。
https://shikama.net/ @shikama75(Twitter/Instagram)