Instagramの運用について
Instagramに限らずSNS全般に言えることですが、アプリを入れて各サービスと契約を行えば、すぐに使うことができます。この手軽さゆえ、あまり計画を立てず「(何となく)やってみよう」とスタートしてしまうケースがよくあります。しかし、事前に計画を立てずに始めてしまうと、継続が難しくなったり目的を見失ってしまったり…。せっかく取り組むのであれば、少しでも成果に繋げたいですよね。
そこで今回は、運用を始める前に決めておきたいことを、「社内ルールの整備」「運用方針、企画」「投稿テーマ」「投稿頻度と運用スケジュール」の4項目に分けて解説します。
本格的に運用する前に、担当するメンバーでInstagramのアカウントを取得して、投稿の練習してみることをおすすめします。その際、会社名やサービス名などは出さず、匿名で行うようにしましょう。
運用を始める前に決めておきたいこと
社内ルールの整備
SNSの運用を導入するにあたり、社内でのルールも整備しておく必要があります。法的、倫理的な観点からの留意事項をまとめた「ガイドライン」については、以下の内容を加味したうえで作成しておきます。すでにあるコンプライアンス既定などに照らし合わせて作成しましょう。
- 基本方針
- 著作権と知的財産権
- プライバシーと個人情報保護
- 偽りの情報や虚偽の表現
- 競合他社への攻撃や誹謗中傷
- コンプライアンスと規制順守
- 顧客やフォロワーとの対話の適切さ
- 内部情報や機密情報の漏洩
- 投稿の誤解釈や誤った情報の拡散 など
また、このようなルールはSNS運用担当者だけなく、社内全員に浸透させておく必要があります。そのため、定着を図るための社内研修の実施などを推奨しています。
運用方針、企画
最低限、以下の7点について、社内で決めておき、明文化しておきましょう。
1.運用目的 | SNSを運用する目的を決めておきましょう。 (認知拡大、ファンの獲得、販売促進、ブランディング、採用など) |
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2.対象となるユーザー層 | 投稿を届けたい、繋がりたいユーザーの層を決めましょう。 |
3.使用するメディア(選定理由も) | SNSを導入する際、どのメディアを使うのか、またそれを選定する理由を明確にしましょう。 |
4.参考になるアカウント | 競合他社、あるいは他業他社のアカウントで参考になるものとその理由をピックアップしておきます。 |
5.緊急時の対応 | 災害時や有事の時や、万が一炎上が起きた時など、緊急時の対応を決めておきます。その際の対応フローも決めておくとよいでしょう。 |
6.運用担当者・責任者 | 運用を担当するメンバーと責任者を明記します。 |
7.数値目標(KPI) | フォロワー数やエンゲージメント(ユーザーからの反応)などに関する数値目標を決めます。最初は、競合他社の運用状況などを参考にしてみましょう。 |
投稿テーマ
運用方針が決まった後は、どのようなテーマを投稿していくかを選定します。自社商品のファン作りが目的であれば、商品の魅力や使い方、利用者の声や動画などがテーマとなるでしょう。顧客との交流が目的であれば、挨拶や近況報告もかねた「お手紙」のような投稿だと喜ばれるのではないでしょうか。専門性をアピールしたいのであれば、ユーザーにとって「役立つ」情報に特化した投稿を…と、自社の運用目的と対象となるユーザー層にあったテーマを検討していきます。
投稿頻度と運用スケジュール
大きなキャンペーンや販促のイベントがある場合は、そこを基準にどんな投稿をするか決めていきます。まずはざっと大きな流れを決め、その後こまかいスケジュールに落とし込んでいきます。
この時、どのぐらいの頻度で投稿するのかも決めておきましょう。
まとめ
取得すれば簡単に始めることができるSNSですが、企業名やサービス名、団体名を冠して運用する場合は、事前の準備が必要です。とは言え、あまりにいろいろなことを恐れるあまり、ルールを厳しくし過ぎたり、縛りをきつくしてしまうと本末転倒になりますが、最低限のルールや運用方針などは決めておくこと、そして明文化しておくようにしましょう。