プロセッサーはインテルCore Ultraプロセッサー(シリーズ1)を採用
「VAIO Pro PK-R」はOSにWindows 11 Home/Pro、プロセッサーにCore Ultra 5プロセッサー125H/Core Ultra 7プロセッサー155Hを採用。メモリーは16GB/32GB/64GB(LPDDR5X)、ストレージはPCIe Gen3 SSD 256GB/512GB、PCIe Gen4 SSD 1TB/2TBを搭載しています。
ディスプレイは下記の3種類を用意しています(個人向けモデルだと、タッチ&ペン対応のWQXGAディスプレイは特別モデルのALL BLACK EDITION、勝色特別仕様のみで選択可能)
- 14インチWUXGA(1920×1200ドット、アンチグレア)
- 14インチWQXGA(2560×1600ドット、アンチグレア、タッチ対応)
- 14インチWQXGA(2560×1600ドット、フラッシュサーフェス[グレア]、タッチ&ペン対応)
キーボードは、日本語(かな文字あり)、日本語(かな文字なし)、英語から選択可能です(個人向け特別モデルでは日本語(かな文字なし、隠し刻印)、英語(隠し刻印)もラインアップ)
インターフェースはThunderbolt 4(USB 4、USB Power Delivery、DisplayPort 2.1)×2、USB 3.0 Type-A×2(内ひとつは給電機能付き)、HDMI×1、有線LAN(1000BASE-T)×1、3.5mmコンボジャック×1を装備。ワイヤレス通信はWi-Fi 6E、Bluetooth 5.3をサポート。またWWANは、なし、4G、5Gから選択可能です(5Gはタッチパネルディスプレイが選択不可)。
本体サイズは312×226.4×13.9~18.9mm、重量は標準バッテリー搭載モデルが約999g、大容量バッテリー搭載モデルが約1067g。バッテリー駆動時間は、標準バッテリー搭載モデルが動画再生約10.5時間/アイドル約26時間、大容量バッテリー搭載モデルが動画再生約14.5時間/アイドル約35時間と謳われています。
プロセッサーがインテルCore Ultraプロセッサー(シリーズ1)ということで、最新のシリーズ2と比較するとNPUのパフォーマンスなどが低いです。「VAIO Pro PK-R」を購入する際にはこの点に留意する必要があります。
3Dゲームや、クリエイティブ系アプリを快適に動作させられるパフォーマンス
それではまずはベンチマークスコアを見ていきましょう。今回定番ベンチマークを実行したところ、「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は16082pts、CPU(Single Core)は1733pts、「CINEBENCH 2024」のCPU(Multi Core)は755pts、CPU(Single Core)は103pts、「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質)のスコアは11253(とても快適)、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3」(1920×1080ドット、標準品質)のスコアは3325(普通)、「CrystalDiskMark 8.0.5」はシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)が6974.45MB/秒、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)が4950.82MB/秒となりました。
今回の貸出機には「Core Ultra 7プロセッサー155H」(16コア[6P+8E+2LPE]、22スレッド、4.8GHz、28W、GPU:Intel Arc graphics、NPU:Intel AI Boost)が搭載されています。このプロセッサーは処理性能を重視したHプロセッサー。CPU、GPU性能が高く、3Dゲームや、クリエイティブ系アプリを快適に動作させられると言えます。
日本人のビジネスユーザーに寄り添った「VAIOオンライン会話設定」
「ハイエンド軽量大画面モバイルPC」として作られた「VAIO Pro PK-R」ですが、最大の売りは日本人のビジネスユーザーに寄り添った独自アプリの「VAIOオンライン会話設定」。標準、プライベート、プライバシー、会議室と、状況に応じてマイクAIノイズキャンセリングのモードと、カメラの設定を連動させて切り替え可能です。
また、席を外すときに自分の画像を表示したままにする「カメラ一時停止」、集音感度を向上させて小声でもよく声が届く「小声モード」などが用意されています。このあたりの配慮はいい意味でVAIOの真面目さが出ていると感じました。
いますぐハイパワー、快適なオンライン会話、セキュリティを活用できる
今回の「VAIO Pro PK-R」では、独自アプリ「VAIOオンライン会話設定」を別売してくれないかなと思うほど気に入りました。プロセッサーが前世代でNPUのパフォーマンスはシリーズ2には及びませんが、そのぶん処理性能を重視したHプロセッサーが採用されているので、3Dゲームや、クリエイティブ系アプリを快適に動作させられます。
NPU対応アプリがまだまだ少ないことを考えると、いますぐハイパフォーマンスの恩恵を得られ、質の高いオンライン会話が可能で、ユーザーセンシングによるセキュリティ、プライバシー機能を活用できる「VAIO Pro PK-R」は魅力的な選択肢と言えます。