有線、Bluetooth、2.4G対応の3モデルを用意

サンワサプライの「NT-BT26BK」は27キーを備えたプログラマブルテンキー。今回借用したのはBluetoothモデルですが、有線モデルの「NT-26UBK」、専用ドングルモデル(2.4Gワイヤレス)の「NT-WL26BK」も用意されています。利用スタイルに応じて接続方式を選択できるわけです。
今回はBluetoothモデルでレビューします。

キーの構成としては、テンキーにファンクションキー(F1~F8)が追加されています。また、テンキーは固定でファンクションキーだけに機能を割り当てられるMODE1、27キーすべてに割り当てられるMODE2、MODE3を用意。最大62個のキーに異なる機能を登録できます。

最大62個のキーに異なる機能を割り当て可能 つまりノートPCなどに本製品を追加すれば、MODE切り替えは必要ですが62種類の操作がワンボタンで可能となります

本体サイズは82×166×26mm、重量は160g。200mAhのバッテリーを内蔵しており、連続動作は41時間、連続待機は1420時間、充電時間は2.5時間とされています。フル充電すれば1日と17時間使い続けられるわけですから、スタミナ性能は十分ですね。

底面には電源スイッチ、ペアリングボタン、スタンドを用意 スタンドは4つ付いているので、縦置き、横置きのどちらでも利用可能です
背面にはUSB Type-C端子を用意 内蔵バッテリーの充電と、キー割り当てのカスタマイズ時に使用します
右側面と左側面には何もありません
重量は実測162g バッグに入れっぱなしでも負担になるほどの重さではないですね

キースイッチはタイピング時の音が静かなメンブレン方式。キーピッチは19mm、キーストロークは3.8±0.3mm、動作力は60±15g。メカニカルスイッチのような小気味いいクリック感ではありませんが、プログラマブルテンキーを連続してタイピングするような使い方は少数派だと思われるので、打鍵音が静かという特性はオフィスやコワーキングスペース、喫茶店などで利用する際にメリットとなるでしょう。

キーピッチは19mm
キーストロークは3.8±0.3mm
「押圧力」は0.42N(動作力は60±15g)

パッケージには「NT-BT26BK」本体、充電ケーブル、キーカバー引き抜き工具、説明書・保証書が同梱。実は本製品のキーカバーは取り外しが可能。そのなかにはカスタマイズ用のラベルを挟んだり、シールを貼れます。キーカバーがあることで、キートップの文字がかすれて見えなくなる心配もないわけです。

製品パッケージに掲載されているようなシールは同梱されていませんが、製品公式サイトからカスタマイズ用ラベルのテンプレート(Excel用)が配布されています シール用紙などに印刷すれば、オリジナルのラベルシールが作れちゃいますよ
本体以外に、充電ケーブル、キーカバー引き抜き工具が同梱
工具を使えば、透明のキーカバーをスムーズに抜き取れます

専用ソフトなしでも使えますが、機能に制限があります

本製品のセットアップの流れは、「充電」→「Bluetooth接続」→「ソフトウェアのインストール」となります。割り付けた機能は本製品のメモリーに記録されるので、ソフトウェアをインストールしていない別のパソコンでも利用可能です。

ただしソフトウェアなしでは、登録できる文字列が最大6セット、日本語の文字列は保存不可、アプリケーションは割り当て不可などの制限があります。フル機能を使いたいのであればソフトウェアのインストールは必須です。

ソフトウェアは製品公式サイトからダウンロードできます
ソフトウェアのインストール時に、特に設定は必要ありません

専用ソフト「SANWA Supply NT-26 Series」の最新バージョンでは、日本語109キーボードのキーから1文字、音楽再生やボリュームなどのマルチメディアコントロール、登録済みのショートカット、60文字までの文字列、3文字までのショートカットキー、アプリケーション、マウスのクリック操作などを割り当て可能です。マクロ機能は非対応なので、今後のアップデートに期待したいところです。

中央にあるのが専用ソフト「SANWA Supply NT-26 Series」 右下のHUDには現在割り当てられているキーが表示されています

個人的にもっとも使い勝手がよかったのが任意のショートカットキーの登録。写真編集、動画編集アプリのショートカットキーを割り当てておけば、作業の効率化を図れること間違いなしですね。

ライター仕事ではスクリーンショットを撮影することが多々あります 多用するので、一番大きな右下のキーに割り当てたいところです
使用頻度の多いアプリケーションもぜひ登録したいところです

「アプリケーションを起動する」にはブラウザーも選択できますが、その際、起動と同時に開くサイトもURLで指定可能。ひんぱんにチェックするサイトを登録しておけば、いつでも素早く確認できるわけです。ぜひ「PC-Webzine」の登録をお願いいたします。

秒で開きたい通販サイトのウェブページを登録しておくと、お目当ての商品ゲットの確率が上がりますね

というわけで今回は、ウェブサイト、メール&SNS、再生コントロール、コピペ関連、アプリ……そして「ボスが来た」と「スクショ」を登録してみました。最大62個のキーに登録できる「NT-BT26BK」は、割り当てに余裕がありますね。

「ボスが来た」にはお堅いニュースサイトとかExcelなどを割り当てておくことをお勧めいたします 「妻が来た」と登録してもよいですが、設定画面を見られないようにご注意ください
5キーには突起が付いているので、タッチタイピングもこなせます

人の操作というボトルネックを解消できる
費用対効果の高いPC周辺機器

プログラマブルテンキー「NT-BT26BK」はショートカットやテキストをワンボタンで入力できるプログラマブルテンキー。専用ソフト「SANWA Supply NT-26 Series」をインストールすれば、かなり自由度の高い割り当てが可能です。人の操作というボトルネックを大幅に解消できるので、設定次第ではPC本体よりも費用対効果の高いPC周辺機器と言えるでしょう。