ビジネスシーンにおいてAIを活用するという動きが活発化している。AIを活用するためには、企業や組織が保有するデータは欠かせない。こうした背景の下、データを保護するサーバーの重要性も高まっている。また2024年11月1日(米国時間)に、マイクロソフトが提供するWindows Serverの最新バージョン「Windows Server 2025」がリリースされた。高度なセキュリティとハイブリッドクラウド環境を統合する機能を備えたWindows Server 2025を搭載したサーバーを導入することが、重要性が増すデータを保護する手助けとなるだろう。そこでWindows Server 2025に対応したサーバーとして、レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ(以下、レノボ)の「Lenovo ThinkSystem ST50 V3」を紹介しよう。

設置場所を問わないコンパクトなサイズ

「Lenovo ThinkSystem ST50 V3」は、高度な処理性能と優れたエネルギー効率を兼ね備えたエントリー向けサーバーだ。CPUに「インテル Xeon E-2400プロセッサー」(最大8コア)を採用し、最大128GBまで搭載可能なTruDDR5対応メモリーを備えることで、高度な処理性能を実現している。またCPUの8コア動作時の熱設計(TDP:Thermal Design Power)は95Wであり、オプションのプラチナ電源ユニットのエネルギー効率は、80PLUSプログラムが推進する電力変換効率の性能を示す規格「80 PLUS」の「PLATINUM」に準拠している。PLATINUMは80 PLUSで定められた六つのグレードのうち上から二つ目のグレードで、20%負荷時には90%、50%負荷時には92%、100%負荷時には89%の電力変換効率を備えている。こうした特長から、米国エネルギー省と米国環境保護庁が開始した認証プログラム「Energy Star 4.0」に準拠した優れたエネルギー効率を実現しているのだ。

 筐体は、スタンドを含めて幅170×奥行き316×高さ376mmとコンパクトサイズのため、設置場所を選ばない。さらに、アイドリング時の動作音は木の葉が触れ合うレベルの20.3dBA、フル稼働時の動作音は会話に支障がないレベルの40.6dBAとなっている。オフィス内に設置しても動作音で業務に支障を来すことがない。

Lenovo ThinkSystem ST50 V3

運用負担を軽減する二つの機能

 Lenovo ThinkSystem ST50 V3は、導入や運用にかかるIT管理者の負担を軽減する機能を二つ備えている。一つ目が、Lenovo ThinkSystemサーバー向けの共通管理コントローラー「Lenovo XClarity Controller」の搭載だ。Lenovo XClarity Controllerでは、サーバーのCPU使用率やメモリーの温度といった状況監視に加え、ファームウェアの更新、RAIDセットアップをWebブラウザー上の管理画面から行える。さらに直近の障害情報の表示や画面キャプチャーの取得、サーバーのリモートコントロールも可能なため、迅速な障害対応を実現する。

 二つ目が、「Call Home」というサーバーに特定のハードウェア障害イベントが発生したとき、障害内容をレノボのサポートに自動的に通知する機能だ。通知を受けたレノボのサポートは、ハードウェア障害イベント以外に構成情報や障害ログをまとめ、あらかじめ設定した運用担当者に連絡を行う。運用担当者は障害対応の際にコールセンターに連絡する必要がなく、業務負担を減らせるのだ。またシステムの監視は24時間365日行われるため、障害を早期に検知できる。迅速なハードウェア障害対応を実現する。

 高度な処理性能と優れたエネルギー効率を兼ね備え、運用負担を軽減する機能を多数搭載するLenovo ThinkSystem ST50 V3をWindows Server 2025の移行に合わせて導入しよう。

Lenovo XClarity ControllerのWebブラウザー上の管理画面。サーバーのステータスが一目で分かる。