AWS TRAINING COURSE
---LESSON 17---
AWSサービスの運用の最適化を支援する
AWSサポート
今回は「AWSサポート」の概要や特長を紹介します。AWSではAWSサポートをAmazon EC2やAmazon S3などと同じく、重要なサービスの一つに位置付けています。多様化するお客さまのニーズを満たすために、開発やテスト段階からミッションクリティカルなワークロードやアプリケーションのデプロイ、運用まで、クラウドジャーニーのあらゆる段階でお客さまをサポートすることを目標としています。
ユーザーの課題や目標に応じて
豊富なサポートプランから選択可能
AWSアカウントを作成した際にデフォルトで適用されるベーシックサポートプランでは、カスタマーサポートおよびサービスの上限緩和ケースの起票が可能です。そして技術サポートを利用するには有償プランへの加入が必要となります。
有償技術サポートにはデベロッパー、ビジネス、エンタープライズOn-Ramp、エンタープライズの四つのサポートプランがあり、お客さまが任意のプランを選択できます。なお2022年5月時点、エンタープライズOn-Rampプランは英語、中国語、韓国語のみで提供しています。
有償技術サポートはトラブルシューティングだけではなくAWSサービスの機能や仕様に関する質問、アプリケーションを適切に統合管理するためのベストプラクティスの確認など、幅広く問い合わせできることが特長です。
お客さまが直面する構築や運用上の課題に対して、AWSのサービスのより良い利用方法を見つけたり、ベストプラクティスに関する質問に答えたり、設定に関するガイダンスの提供を行ったりしています。なお技術サポート加入中の問い合わせ回数に制限はありません。
AWSがアピールするメリットと
顧客からの実際の評価
ビジネスサポートプラン以上のアカウントでは電話、チャット、メールを使ってクラウドサポートエンジニアに24時間年中無休で問い合わせることができます。AWSサービスだけではなく、サードパーティー製ソフトウェアのサポートもベストエフォート型で提供しています。サポート対象のサードパーティー製ソフトウェアのインストール、設定、基本的なトラブルシューティング以外の内容についても、最大限のお手伝いをしています。
ビジネスサポートプランを利用するメリットとして、実際のお客さまの声を紹介しましょう。株式会社千趣会の池本修幸さまより「通常のベンダーのサポートでは自分たちの製品に問題がなければ『製品には問題がありません』と回答して対応は終わりますが、AWSサポートはAWSのサービスに原因がないと分かっていても『ここを確認してみてください』などと、AWS 以外の部分についてもアドバイスしてくれます。こういった対応は本当の意味で顧客目線のサポートを提供してくれていると実感しています」という評価をいただきました。(出典:https://aws.amazon.com/jp/premiumsupport/case-studies/senshukai/)
ビジネスサポートプランのメリットについて、ほかのお客さまからもさまざまな評価をいただいています。
- 障害発生の時だけでなく自社の新機能に対するサービス構成についても相談できた
- 設計から運用、コスト削減、設計の見直しまで幅広く相談できた
- 質問の内容がAWSサービス外の話になっても分かる範囲で回答してもらえた
- コスト面でメリットのある提案をしてもらえた
ビジネス以上のサポートプランでは
セルフサービスも利用可能に
ビジネスサポートプラン以上ではセルフサービス「AWS Trusted Advisor」が利用できます。AWS Trusted Advisorはお客さまのAWS環境をリアルタイムにチェックして、ベストプラクティスを実現するための推奨事項を提供します。
リアルタイムチェックはコストの最適化、セキュリティの強化、耐障害性やパフォーマンスの向上、サービスの制限など五つのカテゴリーの中で、それぞれチェックリストに応じて実施されます。
ベーシックとデベロッパープランのお客さまはサービスの制限とセキュリティの二つのカテゴリーにおいて、六つのチェックリストにアクセスできます。さらにビジネスサポートプラン以上では100を超える全てのチェックリストと推奨事項へのアクセスが可能です。
例えば低使用率のAmazon EC2インスタンスやAmazon EBSボリューム、アイドル状態のロードバランサーをチェックして、コスト削減に必要な情報を得ることができます。最新情報を毎週メール通知で受け取ることも可能なため、お客さまのAWS環境の最適化に役立てられます。
AWSサポートではAWSサポートセンターの機能の一部にアクセスできる「AWSサポートAPI」も提供しています。AWSサポートAPIを利用することで、AWSサポートケースの作成から解決までのライフサイクル全体を管理することができます。なおAWSサポートAPIの利用にはビジネス、エンタープライズ On-Ramp、エンタープライズサポートいずれかのプランが必要です。